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愛が欠落したあなたとわたし

私、22歳、女。家族に幼い頃から愛情を受けずに今日まで生きてきた。

正しく言うと、愛情は与えていたつもりだったけど私にとってそれは愛情ではなくがんじがらめにされているだけだった。


あなた、23歳、男。
家族とはいつからかうまくいっていない。来年からは家を追い出され離別するそうだ。現在大学3年で大学院にも進むためあと3年は学生だが、家族からの援助は一切ない。かなり苦しい状況にある。

私とあなたは、大学の先輩後輩。
在学中はよくご飯にも行ったが、私が働き始めてから連絡をとることは無くなった。

そんな私たちは1年振りに、再会した。

お互い、心に穴が空いていた。
大切なものが抜け落ちていた気がした。

そんな2人は穴を埋めるかのように求め合い、キスをしてセックスを沢山した。

夜も朝も昼も夕方も。ただひたすらに。

あなたとキスをしたりセックスをしている間は、色んな事を忘れられた。

楽しかったし、幸せだったし、心が落ち着いた。

あなたもおそらく、求めていたのだろう。

一体それは愛なのか、何なのかはわからないけれど。

体は嘘をつかない。たとえ言葉でどれだけ強がったり平然を装っていたとしても。

あなたは私に何を重ね合わせていたのだろう。

愛情が欠落したあなたとわたしは、

同類だから引き寄せられたのかもしれない。

あなたに貸したパーカーに、
石鹸の香水のflavorが残ってた。

その香りを嗅いで、今日もまた
あなたと過ごした楽しい時間を思い出し、
全てを忘れ去ろうとしてる。

もうすぐ2019年も終わるって言うのに、
なにやってんだろ私。

ほんとくだらなくて、ごめんなさい。


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