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【レビュー#12】2023年8月~12月に観た映画28本レビュー

こんばんは、灰澄です。
あけましておめでとうございます。

そう、今年初の記事なんですよ。
俺たちの年始はどこいった???
怖いですね。

2024年1月27日に新ビジュアルを公開しまして、以降、灰澄(本人)と代理ちゃん(本名:内浦雛奈)で引き続きやっていこうと思います。
Live 2Dで動けるようになるのは3〜4月かなーという感じなので、もうしばらくはnoteとラジオ動画がメインになります。
そうそう、誤解されがちですが、口に含んでいるのはタバコじゃなくて飴です。

動けるようになったら配信もやりたいね。

27日に公開したのはいきがかり上であって特別な理由は無いんですが、なんと一年前の2023年1月27日にこのnoteを開設したらしく、図らずも記念日だったようです。

デビュー記念!とかやらないと思うけど、何らか記念日を設けるとしたら1月27日にしようかな。

さて、それより何よりならなきゃいけないことがあります。

それは2023年下半期映画レビューノック!
上半期に30本まとめてレビューを書いたんですが、一気にやるのは大変なのでこれからは月イチくらいでその月観たり読んだりした作品レビューをまとめようかな、なんて考えていました。



それから早半年。12月に2023年のまとめ記事を書くんだ!と思ったまま2024年2月になりました。この戦いは今日で終わらせる……!

それでは、2023年下半期(8月〜12月)に観た映画レビューノックしたいと思います!
8月〜12月って別に下半期じゃないな。2023年後半ということで。


2023年後半に観た映画レビュー28本ノック!

31. アントラーズ

『パンズ・ラビリンス』等で有名なギレルモ・デルトロ監督のホラー。クトゥルフ神話やゲーム、その他色々な作品に登場する悪霊、ウェンディゴが題材の家族物語です。ある程度読める展開ではあるんけど、面白かったです。鬱々とした物語ではあるので、苦手な方は注意。兄弟が居る人は特に刺さるかも。ウェンディゴの造型が最高過ぎる。

32. レリック 遺物

認知症の祖母を見舞う母娘が直面する継承物語のホラー。物語終盤手前くらいまでは怪奇的要素はほぼ無くて、認知症が進行していく祖母と向き合う話。祖母の様子に迫力があって、怪奇的な意味でなく怖いし、何より認知症と向き合う辛さが生々しい。オチとして描かれるホラー要素にジャンプスケアはほぼ無くて、心理的なイヤさが強い。メタファーを読み込むのはあまり好きじゃないけど、人は老いた後は幼児退行してしまうとか、次世代は前の世代の地肉を継承して生きるとか、そうした世代交代と血族の因果を感じた。

33. エイリアン4

かなり昔に観たけどほとんど忘れていたので。もはや古い映画ではあるんだけど、今ではCGに代わらがちな模型やロボットを使ったシーンは独特の雰囲気があって良い。起こるトラブルがわりと人災なんだよな。エイリアンの新種、ニューボーンがお気に入りです。

34. ガーディアンズオブギャラクシー vol.3

ちょっと泣いた。久しぶりにちゃんと面白かったマーベル映画。ロケットに焦点を当てた物語で、出生の秘密が語られます。映画史上最も魅力的なカワウソがヒロイン。正統派ヒロインすぎてときめいた。ラブラドールレトリバーのヒロインも出てくる。原作ではスーパーヒーローのアダムウォーロックがすっかりアホの子になっていたけど、アホなりの悩みを抱えながら懸命に生きていて良かった。

35. アナベル 死霊人形の誕生

死霊館シリーズ。アナベルがなぜ呪いの人形になったのか、そしてその呪いが読んだ最初の悲劇が描かれます。子役の演技がめっちゃ良い。悲劇はしっかり悲劇なんだけど、もう見慣れて久しいアナベル人形が何をしても、どことなくふざけているように見える。シリーズ作品だけあって安定した面白さだった。エピソード0なので、単品で観てもOK

36. チャイルドプレイ(2019)

過去シリーズのリブート作品なので、若干設定が違う。チャッキーことグッドガイ人形が人格を持つのは殺人鬼がブードゥー秘術で取り憑いたからではなく、AIの暴走。無差別に暴れるというより、主人公を独占しようと粘着するヤンデレ人形。旧作も構想当初はそのような設定だったとか。テンポも良く普通に楽しめた。異様に覚悟の決まったネキが良いキャラ。チャッキーの声は何故かスター・ウォーズのルーク・スカイウォーカーで知られるマーク・ハミル。

37. サマリタン

amazonオリジナルのシリアスめヒーロー映画。超人的な力を持つ双子の一人は正義、もう一人は悪の存在となり対立していたが、相打ちとなりこの世から姿を消した……と思いきや、隣のアパートに住むあの老人こそ正義の為に散った英雄サマリタンでは?という話。
めっちゃくちゃ面白かった。謎のパワー老人を演じるシルベスター・スタローンが渋くてカッコ良い。ヒーローアクションというより、綺麗事だけでは生きられない世界で矜持を持って生きるためのジュブナイル作品かもしれない。

38. 死霊館 悪魔のせいなら、無罪

死霊館シリーズ。悪魔に取り憑かれて行った殺人事件は有罪か無罪か、という実際にあった事件を題材にしたホラー。シスター(ヴァラク)が出てくると「またお前か」の気持ちになる。いつも通りテンポも良く普通に面白かった。ホラーキャラが何回も登場すると世帯じみてくるのは宿命なのかもしれない。

39. ゴーストホームアローン

邦版パッケージ及び邦題詐欺。『ホームアローン』のノリで知恵者の悪ガキが幽霊をコテンパンにする話かと思いきや全ッ然そんな内容ではなく、かなりシリアス。子供の孤独と日常に潜む悲劇と言うべきか、かなり風変わりな建て付けの作品で、終盤手前までは正直何を見せられているのか分からなくてグダる感じはある。でも、最後の畳み方はかなり印象に残ったし、観て良かったと思った。

40. バイオレント・ナイト

サンタクロースvsテロリスト。amazonとテレビゲームに席巻されてやさぐれ気味のサンタが、たった一人の子供の願いに応えるためにテロリストを袋叩きにする。暴力マシマシのバイオレンス映画。
夢も魔法もあるけど、それはさておき鉄槌で悪い大人血みどろにしていく。表現の過激さはあるものの、通して明るいというか、かなり前向き。とても良かった。

41. マンディブル 2人の男と巨大なハエ

めっちゃくちゃ変な映画でブラックジョークも盛り盛りなんだけど、かなり笑ったし観終わった後には爽やかな脱力を感じる良い映画だった。その日暮らしのプー太郎をしている主人公が何やら怪しい運び屋のバイトを頼まれ、移動の為の車を盗もうとするとトランクの中に巨大なハエが居て……という話。ハエについては特に説明はされない。段々可愛く見えてくる。主人公とその友人のアホさが底抜けているんだけど、たまにはこれくらいでもいいのかもしれない。

42. ザ・スーサイドスクワッド(2016)

新しい方のスーサイドスクワッド。古い方などなかった。バットマンに登場するヴィランチームが主人公のアンチヒーロー作品。悪ノリバイオレンスというか、スーサイドスクワッドに期待するのはコレだよねといった感じ。全体通して面白いかと言われると悩むけど、旧作から唯一続投のハーレイ・クインがやたらと魅力的なので、ポップで悪ノリなアクションが観たかったらオススメかも。

43. マトリックス リザレクション

評価が難しい。マトリックスかと言われると、うーんだし、面白いかというのもうーん……。深くは言及しないけど、監督がコレを撮りたかった動機を聞いたらこの映画はこれでいいんだと思った。喪失への向き合い方というか。エージェントスミス、モーフィアスの配役が違うと聞いて「何でや!」と思ったけど、内容を観たら納得。これは違う方が良い。シリーズファンは、完全にジョン・ウィックなネオ、全然変わらないトリニティー、一番美味しい役回りのスカシイケメンなスミスを観て楽しんだらいいと思う。

44. オオカミのいえ

劇場で観たストップモーション映画。心地良さと生理的なキモさがミックスされた謎の映像体験。劇場ならではの音響で囁く低音ナレーションが最悪のASMRみたいで良かった。
童話的な不気味さがあって、高熱のときに見る体感3日間くらいの悪夢という感じ。立体物と絵を織り交ぜる撮影技法が視覚的に面白かった。

45. 壁女

全く評価を得られない自称芸術家が、親戚から借りた部屋に引きこもって作品制作をしていると、壁の中から女の声がする。その声に従って作った作品が空前の評価を受け、脚光を浴びるようになり……という話。
かなり面白かった。色んな意味でめちゃくちゃキモいけど、閉じた関係性や得体の知れない不気味さが「一番好きなタイプの怪奇譚」で良かった。

46. 適当な女 / 友達が一人減った

縁あってアテレコ上映というちょっと変わった形式の上映を観に行った。あらかじめ撮影されたフィルムを流しながら、スクリーン前で役者本人がリアルタイムでアテレコをするというもの。生声ならではの臨場感があって面白かった。

47. ぼのぼの クモモの木のこと

公開当時劇場で観て、DVDを買って以来一度も再生してなかった。香りをかぐと辛いことや悲しいことを忘れさせてくれるというクモモの木と、毎日そこに通うポポくんとのお話。シリアスだけど優しさと含蓄に富んでいて、脚本が原作者なだけあってとても漫画版「ぼのぼの」らしい内容。テレ東アニメ版と声のキャストが違うので、往年ファンはちょっと違和感あるかも。CG表現により、ぼのぼのの表面はフワフワしていることが判明。

48. 黒い家

めちゃくちゃに怖いと評判だけど実は観ていなかった一本。ホラーというよりサイコサスペンス。生命保険会社に勤める主人公が、不自然な死亡事例に違和感を覚えて調査をすることから、事案の裏に潜む凶行に気付いてしまい……というお話。大竹しのぶの怪演が有名ですが、二度と普通の役をできなくなりそうなくらい強烈。ちょいちょい真面目なのかふざけているのか分からない謎の演出が入る、色んな意味で奇怪な映画。

49. ナイトメアビフォアクリスマス

何度も観てるけど何回観ても面白い。その昔はサリーが怖かったけど、大人になってから観て大好きなヒロインになりました。乙女心と勇敢さと聡明さを備えた魅力的なキャラクターです。ヴィランのウギーブギーも人生楽しそうで好き。冷静に見返すとジャックは奇行はもう少しちゃんと反省しなきゃいけないレベル。

50. ナウアンドゼン

2023年にリリースされたビートルズの新曲制作についてのごく短いドキュメンタリー。ビートルズはもちろん産まれる前にとっくに解散しているんだけど、まさかの新曲が出て、「これを聴いたら本当にビートルズが終わってしまうのか」と思うとしばらく聴けなかった。この曲を聴くと遅かれ早かれ解散していたんだと改めて分かったし、彼らにとってビートルズというバンドは表現の一つであって唯一恒久的な存在ではなかったんだなと思った。創作におけるAIの活用については懐疑的だけど、この制作が、ピーター・ジャクソン(ロードオブザリングの監督)がAI技術を駆使して実現したものだと知って、新しい視点を得た。AIがあったから成立した偉業。

51. ハロウィン The End

ずっと楽しみにしていたハロウィン新三部作の完結編にして、恐らく一作目からの正当続編として描かれる『ハロウィン』のグランドフィナーレ。マイケル・マイヤーズとは結局何だったのか、恐怖は人や社会をどう変えてしまうか、純粋悪に対して人はどう戦えるのか。エンタメホラーという枠には収まりきらないテーマ性と、エンタメホラーとしてのケレン味に富んでいて最高だった。オチに賛否があるのは分からないでもないけど、個人的にはマイベストホラー映画候補と言えるほど面白かった。この三部作は恐怖と暴力、それらに影響される人間や社会を描いた作品として本当に最上級のもので、神話のようですらあった。

52. バッドマン

「バッ"ト”マン」じゃなくて「バッ"ド"マン」。運良くヒーロー映画の主演に抜擢された役者である主人公が、撮影用コスチュームを着たまま事故にあって記憶を失ったことで、自分を本物のヒーローだと思い込んで勝手に活躍するというコメディ映画。マーベルを始めとするヒーロー映画のパロディが満載なのでアメコミファンほど楽しめる。フランス映画なだけあってか、ずっとアホなことをしているのに登場人物がやたらとオシャレ。かなり笑えた。この他にも実写版『シティハンター』など、似たノリの映画ばかり作っているスタジオなようで、年末年始で同スタジオの映画を計3本観た。

53. MAMA

仲良しVtuberの久利大也さんとの同時視聴で観た。視聴は2回目。ホラー映画としての要素はしっかりあるんだけど、怖さよりも、切なさ・美しさが印象的な作品。母親の愛情と狂気を通して描かれる耽美な童話。でもやっぱり怖いの苦手!という方はこちらの同時視聴アーカイブを副音声に観るのがオススメです。代理ちゃんが虚の顔をしている。


54. カモメ食堂

とても良い「何も起こらない話」。何かが強く語られるでも、誰かが明確に変わるでもなく、日々と人々の愛おしさがやんわりと描かれる。「珈琲は誰かに淹れてもらうのが一番美味しい」という素敵な台詞に関心しながら一人で飲んだ賞味期限切れのインスタントコーヒーは驚くほど不味かった。

55. スワロウテイル

実は初めての岩井俊二作品。ディストピア味のあるSF世界観で描かれる群像劇。大きな話も出てくるけれど本筋となるのは極めて個人的な物語で、劇的な飛躍があるわけでも、痛快な活劇があるわけでもないけれど、報われることも報われないこともある世界で、自分の内にある世界だけは守って育てることができるという希望が力強く描かれている。原作も読みたくなる、かなり気に入った映画でした。

56. 僕のヒーローアカデミア ヒーローズライジング

ヒロアカ映画二作目。テレビアニメの劇場版特有のいつもとちょっと違う導入の雰囲気とても好き。ヒロアカの映画は、あくまで幕間なんだけど本編の間にあった出来事として矛盾しないようになっているのが好き。盛り上がりどころもあって良かった。最後の説明だけ「奇跡」で片付けないで欲しいな〜という不満があった。

57. シティハンター 史上最"香"の作戦

「バッドマン」の製作陣が手掛けた実写「シティハンター」。登場人物がフランス人で服装がほぼコスプレなのに、不思議と違和感が無くて、何ならカッコ良い。中弛みもなくずっと笑えた。エンディングにはもちろん例の演出で、原作リスペクトに富んだ良い実写化だった。ジャッキー・チェンの「シティハンター」も好きだよ……。

58. 僕のヒーローアカデミア ワールドヒーローズミッション

ヒロアカ映画三作目。必ずしもヒーローを支持していない「一般人」が描かれるのがヒロアカの面白さを支えていると思う。今作のオリキャラもそんな立ち位置でとても良いキャラだった。無力に思われた人間が機転で突破口を開くのは皆んな好きなやつ。ちょっと泣いた。

総評と今年の目標

以上、7月~8月2023年の記事と合わせて、2023年に観た映画58本のショートレビューでした。また改めて個人的ベスト10的な記事を書こうかなと思っています。

当初の目標は年間100本だったんですが、全然でしたね。今年はもうちょっと観たいなーと思っています。せめて80本とか。
特に去年は本を全然読めていなかったので、本も映画も沢山触れたいですね。あと劇場にももっと行きたい。

あと!冒頭でも述べた通り、ビジュアルが一新されました。というか、今までが仮だったわけですが。
春頃にはLive 2Dで元気に動けるようになるので(多分)、そしたらいよいよ配信もやりたいなーなんて思っています。
ずっと動きが無かったYoutubeも最近活動が増えていますので、普段noteやTwitter(X)を見て下さっている方も、是非覗いてみてください。

直近ではこんなラジオ動画を公開しました。ここで書いているような雑談を、言語詰め詰めなゲストの方をお迎えしてめっちゃ喋っています。

2月6日20時にはまた新しいものが公開されます。

では、今回はこのへんで。また次回の記事でお会いしましょう。

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