【小説】砂糖菓子の弾丸はもう撃たない―a lollypop is gone.
桜庭一樹作品の二次創作公募の企画に提出した、『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』の二次創作小説です。
入選することはできませんでしたが、当時、書いていて楽しかったです。
本編の後日談として書いているので、未読の方はご注意ください。既読の方はご感想など頂けると飛んで喜びます。
外気で冷え切った玄関のドアを押し開けて、照明のスイッチを弾く。
築三十五年、二十平米の1K。
三回ほど点滅してからついた白色灯に照らされた部屋は、どこもちぐはぐで、田舎っぽい。東京に