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フリーランスは「仕事の価格表」を作るべし


自分の経験、知識を安売りするな!


知識、経験、情報は財産。

フリーランスにとって、これは常識とされているが、一般社会ではまだまだ通用しないことが多い。
良くあるのが、「宣伝するから」とか「仕事が決まったら支払うから」という言葉をエサに、コンペのための情報提供や資料作成の依頼をされること。

「宣伝するから」とか「仕事が決まったら支払うから」という言葉はクセモノ。
大切だから、もう一回言う。
この言葉はクセモノである。

ただ働きさせる会社の仕事は高確率で決まらない


情報を得るまでには、時間とお金がかかっているし、資料を作成するには自分の時間を切り売りしなくてはならない。
今でこそ「それはお仕事なので」とはっきり言うことができるが、若い頃は「金に汚いヤツ」と思われるのが怖くて、そうした依頼も嫌々受けていた。

はっきり言おう。

その手の依頼をしてくるような会社の仕事は、コンペで決まったことがない。
ただ働きして終わり。
次に仕事がくることもまずない。

コンペで仕事が決まらないのは、依頼した会社も依頼された人も、「どうせ決まらないから適当にやろう」と考えているからだ。
真剣にその仕事を受託しようと考えている会社は、依頼の仕方も違う。
仕事の受託前であっても、情報提供や資料作成を「業務」として考え、支払いもきちんとしてくれる。
支払いがあると、こちらも「仕事」として受けるので、「いいものを作ろう」と思い、質の高いものを提出する。
そして支払いをきちんとしてくれる会社は、高確率でコンペで勝ち抜き、本格的に仕事の依頼がくる。
さらにはその後も仕事の依頼がくる。

長年フリーランスとして働いてきたことで、こういったことがイヤというほどわかったので、「仕事が決まったら支払う」というスタンスの会社の仕事は受けていない。
だが、ごくたまに悪気なく、「それは仕事なのよ」と言いたくなるような依頼をされることがある。
企業ではなく、個人だと断り方も難しい。
やんわりお断りしても、通じない人もいる。

「仕事の価格表」で明朗会計


ある時、こうしたことに悩んでいることをSNSに書くと、「仕事の価格表を作っていくといいですよ」というアドバイスをいただいた。
価格表!
なるほど、それはいいアイデアである。

そして早速作ってみた。
例えば、執筆は広告の場合は〇〇円、ウエブは〇〇円、コンサルティングは〇〇円、ペアリングは〇〇円といった具合だ。
個人ホームページなどで大々的に公表するわけではないが、「こういう依頼がきたら、ベースの値段はこのくらい」としておくと、予算を聞かれた時にもすぐに答えられる。

値付けは、これまで受けてきた仕事をベースにしている。
依頼された仕事と、相似した仕事を照らし合わせ、拘束時間や手間を考えて見積りをするようにした。
時には成果物を先方に見せ、「この仕事で〇〇円です」と言うと、相手もそれに合わせて予算を組んでくれる。
「ザ・明朗会計」で、相手にとっても自分にとっても気持ちいい。

お金のことは非常に言いにくいことだが、フリーランスの場合は言わないといいように使われてしまう危険性がある。

あなたが持っている情報、知識を得るまでには、お金も時間もかかっている。
それはコツコツと築き上げてきた「財産」なのだ。

大切な財産を安売りしないためにも、「仕事の価格表」を作っておこう。

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