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ホットフラッシュと若年性更年期と①

暑くもないのに、いきなり額から汗が噴き出す。
カラダは冷たいのに、首から上が燃えるように熱い。
焦れば焦るほど、顔から汗が滝のように流れていく。
私のカラダの中で何が起こっているの?
その糸を引いていたのは「女性ホルモン」だった。

30代半ばにして、ホットフラッシュが止まらない!


今はもう立派な更年期、しかもバリバリの真っ最中だが、私が最初にホットフラッシュを経験したのは30代半ばだった。

今でもよく覚えているが季節は12月。
町にはクリスマスソングが流れていた。
年末進行の忙しい最中、大御所のソムリエにインタビューに行った際、それは突然起こった。

ノートが汗で水玉模様に変わっていく。
顔から上が異様に燃えるように熱く、
心臓が飛び出るかと思うほど激しい動悸に見舞われた。
突然のことにインタビュー相手のソムリエは驚き、ティッシュを箱ごと持ってきてくれた。

「ちょっと外の空気吸ってきますね」

私はそう言って外に出て、今にも雪が降りそうな寒空の下、セーターの首元を開いて深呼吸して気持ちを落ち着かせていた。

単に緊張からの汗かと、この時は軽視していたが事態はかなり深刻だった。
この日をきっかけに、ホットフラッシュが、
事あるごとに出るようになってしまったのだ。

不調すぎて、「死にたい」と初めて思った


この時はまさか自分の症状がホットフラッシュと疑うこともなく、
ストレスからくるものとだ思っていた。
メンタルクリニックで安定剤もらったり、
「命の母」を飲んでみたり、
とにかくありとあらゆることをしてみたけれど、
滝汗が完全に治ることはなかった。

汗がいつ出てもいいように、スーツの下はいつもノースリーブ。
周囲からは「代謝がいいんですね」と言われ、笑ってごまかしていた。
滝汗予防のためなんて恥ずかしくて言えやしなかった。

そして放置し続けているうち、毛は抜け落ちて薄毛になり、体重も今より10キロ近く増えていた。
メンタルはどんどんすさみ、感情は常に生理前の不安定な状態に。
人間関係がうまくいかず失職、さらには離婚……、
この時、生まれて初めて「死にたい」と心底思った。

そんな時、私を救ってくれたのは看護士の友人の一言だった。

~続く~

◇◇◇◇◇

間もなく発売する新刊『死んでも女性ホルモン減らさない!』(KADOKAWA)が発売されます。本でもご紹介している内容を3回にわたってダイジェストに、私の体験談を書いていきます。

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