「幸せ」を倍増させるたった1つの方法
因果応報には2つの意味がある
この年になると、「因果応報」という言葉が実体験をもってよくわかる。
もともと、「因果応報」は仏教の言葉。
詳しくは以下に記す。
仕事でも、プライベートでも、人に対し、ひどい行いをすれば必ずそれが「結果」となってかえってくる。
その結果が本人にかえってくることもあれば、大切な人に被害がおよぶ場合がある。
この数年、それを幾度となく見てきた。
同情すると同時に、「ああ、やっぱりな…」と納得することがほとんど。
やはり何かしらの報いを受ける人は、それなりのことを人にしているのだ。
報いを受けることにより、自身の愚かさに気づけば成長につながる。
気づかず、愚痴を言ったり、誰かを恨んだりすれば、そこにとどまるか、堕ち続けていくしかない。
分け与えることで、幸せや喜びは倍増する
説明にもあるように、現在、因果応報は悪いほうに用いられることが多い。
しかし、本来は「よい行いをすれば、よい報いがある」というポジティブな意味も含む。
これもまた真なりで、幸せを独り占めせず、多くの人に分け与えれば、倍以上の幸福感を得られる。
昨今、仕事でそれを強く感じることがある。
それを意識してのことではないが、若い世代に仕事を譲り、それがカタチになると自分のこと以上に嬉しい。
巣立ちするかよわい雛を見守る親鳥のような、そんな温かい気持ちにさせてもらえる。
来月発売の新書は、まさにその1つ。
新人著者のデビューが待ち遠しくてたまらない。
若い頃は、こんなこと考えもしなかった。
自分のことで精いっぱいで、仕事を譲る余裕なんてどこにもなかった。
年齢を重ね、実績と経験を積み、わずかながらの自信ができたことで余裕が生まれたのだろう。
「地道にコツコツと1つのことを続けてきてよかった」と改めて思う。
仕事でも、おいしいものでも、独り占めしたら喜びや幸せは自分でしか味わえない。
多くの人に分け与えれば、倍、いや、それ以上になってかえってくる。
これぞいい意味での因果応報。
それを今、まさに実感している。
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