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乗務員時代の昔話

配車マンのたろーです。

私は配車マンをやる前、乗務員をやっていたことがあります。今回はそんな昔話でも書いてみます。

新卒で入社した会社を辞めた後、1日で完結する仕事がしたいと転職したのがとある問屋さん。漠然とトラックの運転で配送がしたいと考えていたんですが、運送会社だとどんな仕事をするかわからないので、自社で仕入れた商品を輸送する方がいいなーと思い、何の気なしに決めた会社でした。

その問屋は地元に根付いた会社で、売り上げはそこそこでしたが取引先が大きかったのでまずまずの経営状態。私は2t箱車に乗って、ルート配送のような感じで得意先を回っていました。

当時私は普通の会社員でしたので、今とは比べ物にならないくらい太っていまして、明らかに配送なんてちゃんとできるのか?と確認されちゃうレベルの体型。先輩社員からも、無理すんなよーとチャチャをいれられていましてね。というのも、その問屋は結構重量物を運ぶ会社だったので、一つ20kgとかの商品がゴロゴロしてたんですよ。

もちろん2t車なので、パレット輸送ではなく手積み手降ろし。腰をやって辞めていく乗務員も多かったくらいです。私も在籍中一回腰をやってしまいました…。

で、そんな感じだったもんだから、先輩の一人にめちゃくちゃキツく当られてたんですよ。

「こんな荷物も荷上げできねーのかよ」

「まだ道覚えてねーのかよ?」

「センスねーな」

私が乗務員になった時くらいから、路上駐車の取締りに民間の会社が導入され始めた頃だったので横乗りすることも多く、割とこの嫌な先輩につくことが多かったんです。なぜなら、みんなこの先輩が嫌いであり、この先輩が最年長であり、私が一番下っ端だったからです(ドヤァ…)

一応補足しておきますと、私はいわゆる草食系の面持ちでお世辞にも喧嘩などをするタイプの人間には見られません。もちろん、見た目通り喧嘩なんてしたことないし、人を殴ったこともないタイプの人間です。ですので、反撃してこないから言いやすいってのはあったのかとは思います。

そんな感じでしたので、来る日も来る日もドヤされ叱られ怒られというのが続き…、こりゃもう鬱病に…。

と、ならなかったのが私のすごいところ(自分で言うな)

何故かと言うと、前職でもっとひどい状況だったからです(笑)

前職はかなりブラックな職場で、SEだったんですけど全然帰れないし、お客さんのプレッシャーは酷いし、給料は安いし休めないしと精神的にめちゃくちゃキツかったんですよね。なので、横であーだこーだ言われるくらいだったら全然屁でもなかったんです。

逆に、怒りの方がフツフツと湧いてきてまして、なんでここまで言われないといけないんだ?というのが勝ってしまったんですよ。

で、ある日いつものように横乗りして先輩と納品に行ってたんですが、荷物を仮置きする場所で文句を言われたんですよね。

「普通こっちに置くだろ、なんでそっちに置くんだよ」

プッチーン!!!

「指示も出さねーくせに仮置きする場所なんてわかるわけねーだろーーーーー!てめーいい加減にしろーーーー!!!!」

絶叫です(笑

「毎回毎回ぐちぐちぐちぐちなんなんだよてめーよー!指示も何もしねーくせに偉そうに文句だけ言いやがって、そんなんで誰が仕事できるようになんだよ!そんなに俺と仕事するのが嫌ならてめー一人で仕事してろよクソがーーー!」

興奮して詳細は覚えてませんが、多分こんなことを言った気がしますw

実際、運転は全部私がしてましたし、彼は横に座って携帯ポチポチいじってるかタバコを吸ってるか寝てるかだけ。荷下ろしの時だけ出てきて仕事をするみたいな奴だったので、私も鬱憤がめちゃくちゃ溜まってたわけです。

いつか言ってやろうと思ってはいましたが、こういうのってある日突然来るもんなんですねぇ。ただ、文面ではきれいに書いてますけど、私も基本的に怒ったことがない人間なので、興奮してこんな流暢には喋ってなかったと思います(笑

「てめーふざっけえななおあああいあいあい!!!」

こんな感じだったかもw

おかげさまで、この一件から彼と横乗りすることはなくなりましたし(帰ってから配車係に事の顛末を話した)、私にちょっかいをかけてくることもなくなりました。

乗務員として仕事をしたいなーと思った背景には、一人で仕事がしたいというのもありました。たぶん、トラックに乗って仕事をしたいって運送業界に来る人ってそういう人が多いと思うんですよね。なので、横乗りなんて仲良い人じゃないとやりたくないんですよ。

横乗りを教育のために行っている会社も多いと思いますが、すぐにやめちゃう理由ってこういうところにもあるんじゃないかなーと。横乗りしている先輩、実は新人潰ししてるかもしれませんよ?

こんな昔話、面白いのかな?

お金が貯まったら飲みに誘います。