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ピュシスとロゴス

万物は流転すると説いたヘラクレイトスは
自然をありのままの形で捉えて
「相反するものの中に美しい調和がある」とした


しかしこの言葉の真意は人間の理性や論理的解釈や思考(ロゴス)では理解しえないもので、ヘラクレイトスの時代でさえ正しく理解するのは難しかったという

その後の哲学者ソクラテスやプラトンの時代になるとそのピュシス的な自然の捉え方は忘れ去られてしまった

自然は完全に人間の理性の中で暴かれていて
全てがその理性の中で理解し尽くせるものだとしたロゴス的哲学


矛盾して相反するものが同時に存在しているという概念は、見えないものだし理解する事は出来ないものだから問題にする必要がないとして
あらゆるものをロゴス的に捉えていったのがヘラクレイトス後の哲学や自然科学だったという


時間と空間というものを見たときに
時間は流れていて、空間は流れていない

しかし現実では時間も空間も同時に存在する


時間と空間は「矛盾している」


生命は合成を行うと同時に分解を行っている


この「矛盾している」というのを「相反する」という表現をして

この形が自然の中に同時に存在していて
その調和が自然のあるがままの美しさであるとした

時間を作り出すもの(存在しうるもの)として自然があり生命がある

ここがロゴス的思考では分かり得ない所で


それが自然というもので

万物は流転するという言葉の意味もそんなピュシス的な自然の捉え方があるからこそ深みを増していく


短い言葉の中に真理が含まれていて
それをどう捉えられるかで
その真意に迫る事が出来る


今はあらゆる物の捉え方がロゴス的になっていて、その思考による問題っていうのが色々な所で起こっているように思える


僕もその一人だったこれまでがあって
色々学んだり、探求していくうちにその在り方や思考の仕方に危険性があるのではと感じている

そこから出てくる心の不自由さや
自分の理解し難いものに対しての不寛容さみたいな心の在り方、思考の仕方


合理的思考や効率重視の思考のその行き着く果てで、その裏で犠牲になった隠れているものの価値に気づかなかったことで出てくる問題というのがあって

論理的思考では割りきれない人の精神という所を侵していくような事が起こっていて

それがお互いを否定する事で自分が成り立っているような在り方

そんな思考を生んでいると思う


自然に否定はなくて
ただありのままの姿だけがある


そんな自然に学ぶべき所と
人間ながらではの人間らしさ

人を思う心とか人の気持ちが分かるとか


そういう所が大事で
あらゆるものは物の見方で変わってくる
概念も変わってくる


なので人間の脳をどう柔軟に使っていけるか?

そしてロゴス的な思考だけでなく
ピュシス的な思考の理解

それがこれからの変化の激しい時代を
軽やかに生きていく鍵になっていくと思う


この先にある明るい未来があるという希望は
調和へのアプローチの仕方がそれぞれにあって一見分断していくようにみえて
「共存」していくという未来があるという事ではないだろうか

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美容師をしています。その他にアーユルヴェーダのカウンセリングをしたり、オパというセラピーをしてます「スウ」です

このnoteでは心が軽くなったり、ほっこりしたり、あたたかい気持ちになれたり、笑えたり、考えさせらたり
何かしらの心が動くような言葉を紡いでいきたいです。

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