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カラーを理解する。その2 補色の役割


補色とは何か?

上記の記事内アルカリカラーの分類方法3の補色が入っているかどうか。
という部分になります。

補色とは

補色というのは、カラー剤を使って毛髪を染める際にカラー剤の色素や毛髪の色素を必要に応じて補う目的で使われる色素のことですが、元々カラー剤に補色が入っている場合と入っていない場合では若干補色の意味合いが変わってきます。

補色が入っているカラー剤の補色

この場合の補色の目標は、カラーをするお客様ごとの色の差を最小にするという事が目的になります。

上記の記事にあるメーカーごとに設定されている『基準毛』にいかに近づけ、いかにカラーチャートに近い反応させられるかという事を目的になる為、日本人の赤味を消すためのグリーンや黄色味を消すために必要なバイオレットが入っている場合が多いです。

【メリット】
お客様の毛髪ごとの個体差を最小にし、安定したカラーが出来るようになります。

【デメリット】
多くの場合、赤青黄の3色がそろう為、補色が入っていないカラーに対して多少の色素が残留しやすい。

補色が入っていないカラー剤の補色

補色が入っていないカラー剤は補色が入っていない為、自分で考えて入れる必要があります。

また、入れ方としては

①邪魔な色を消すために入れる。
地毛が持つ色と目的の色を比べて必要のない色素の反対色を入れることで必要のない色の影響を抑える。
例)青紫ベースのアッシュにしたいから邪魔になる黄色の反対色の紫を入れる。

②欲しい色を強くする為に入れる。
目的の色味を強くするために入れる。
例)青紫ベースのアッシュにしたいが、色味を強くしたいから青紫を入れる。

①、②は似ているようで全然違う。
①の場合は、概ね補色が入っているカラー剤の補色の意味に近い。

【メリット】
毛髪の持つ色素や目的の色によって調整できる。

【デメリット】
経験や知識が必要となり誰でもできるわけではない。

②の場合は、仕上がりの色の調整が目的となる。

【メリット】
仕上がりをかなりの範囲で自由にコントロールできる。

【デメリット】
かなりの経験や知識が必要となり誰でもできるわけではない。

まとめ

最初から補色の入っているカラー剤の方が安定もしていて使いやすい。
しかし、補色の入っていないカラー剤は使いこなすのに経験と知識が必要になるが使いこなすとカラーの自由度が格段に上がる。

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