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カラーを理解する。 カラーチャートの見かたと使い方。


お客様の毛髪を染める際、カラーチャートを参考にすると思いますが、カラーチャートの通りにはいきません。
今回はその理由と対策。

これがわかると、『カラーをする際に何を考えれば良いのか』がハッキリします。

カラーチャートの見方

カラーチャートの構成
カラーチャートの構成は黒髪を染めた色見本・白い毛を染めた色見本・レベルスケール、大体この三つで構成されている。

〇黒い毛を染めた色見本
これはお客様とイメージを共有するために使います。

〇白い毛を染めた色見本
これはそのカラー剤の中にどんな色素が入っているかを知る為に使います。
選んだカラー剤をお客様の髪に塗って、明るくなってその上に白い毛を染めた色見本の色が乗ったらどんな色になるかを考えて色を選びます。

〇レベルスケール
お客様の髪の明るさを正確に知る為に使います。

カラーチャートの通りに染まらない理由

お客様の髪の毛は千差万別なので、それぞれに合わせたカラーチャートを作る事は事実上不可能。

なので、メーカーごとに基準になる髪の毛(便宜上、『基準毛』とする)を想定してそれに合わせたカラーチャートを作っている。

①お客様の毛髪と『基準毛』が違う為
お客様ごとの個人差とも言い換えられる部分で、その差を把握して適切に対策する必要がある。

②環境が違う為
カラーの塗布量・放置時間等、カラーチャートはベストな状態で最も綺麗に染まった状態を見本としているはずなので、そのベストな状態にする為の環境を検証する必要がある。

カラーチャートと同じように染まる『基準毛』と環境を検証してみる。

①基準毛の調べ方

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