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ある日 突然里山に移住しまして、、(1)ぷちぽつんと一軒家がやってきた

奥さんと1歳半の娘を連れ 京都市内から 近隣の福知山市郊外、山の中のお家の留守を預かることになった。

私は多少の田舎くらしの経験はあったが、奥さんは街の人、京都市内で生まれた1歳半の娘とぷちぽつんと一軒屋の留守番を兼ねての田舎暮らしの仮住まいをすることになった。

そこは元飲食店の築100年以上の茅葺き屋根をトタンで覆った山のおうち

上水道なし 携帯電波なし 電話なし 五右衛門風呂に 薪ストーブ 人はほとんど来ないけど、 虫も動物もいらっしゃいの しずかで たのしく あわただしい 生活を少しずつ紹介します。

京都市内で6年間 自営業を営んでいた私は1才半の娘と奥様と2人で育児をなんとかこなしていました。いつかは田舎に住んでみたいと言った奥様に田舎だと仕事替えないと難しいね。と答えていました。ある日仕事の都合で今住んでいる家を返さないといけなくなり、どこに引っ越そうかと、思っていたら 話を聞いた友人から電話があり、田舎に住みたければうちに住んでいいよと、言ってくれて、友人の家は店舗を兼ねていて、すごい素敵な家だったので、その場で二つ返事で借りる事にした。

友人はただ一年間留守だったから いろいろ直さないといけないかもと、すまなそうに電話の向こうでかしこまっていて、大家さんなのに住んでくれてありがたがっている いつも謙虚な友人におもわず笑ってしまった。

京都市内から2時間かけて家を見に行くと、関東で親の介護をしてる、大家の友人も来て、いっしょに掃除をしながら、築100年以上の古い家の暮らし方をひとつひとつ丁寧に伝えてくれました。

上水道はなく!? 水はなんと湧き水だった。これがとても美味しかった。ただ管理に気を配らなくてはいけないことが いくつかあった。山の湧き水は季節や日によって水量が変わるのだそうだ。

湧き水のタンクの掃除の仕方、その横にある水をくみ上げる為のポンプの使い方や冬場の凍結防止の為のヒートコードの事。

限りある水の使い方、五右衛門風呂の沸かし方、薪ストーブの使い方、薪の切りのチェーンソーの使い方、斧の使い方、火のつけ方、煙突掃除の仕方、大雨の対策方法、台風の風の向きと対処方、大雪の対策方など、初めての山暮らしの僕らに1日かけて丁寧にこと細かく教えてくれた。

じゃあ楽しんで! と山を降りて行く友人を見送るぼくらは新しい暮らしの期待と少々の不安をかかえて 半笑いの笑顔で手を振った。

最初に僕らを歓迎してくれたのは、少し離れた近隣のおじいちゃんおばあちゃんと、虫や動物達だった。

近隣のおじいちゃんおばあちゃんは穏やかで食べ物をたくさんくれた。

ぷちぽつんと一軒屋なので 夜は虫や、動物の音しかしない。

はじめての夜はカーテンもなかったので、部屋の電灯の光で、山中から虫が集まってしまい、、網戸ごしに虫の多さに家族でひいてしまった。蚊帳をだそうとしたが、どこにあるかわからず、引越つかれで、仕方なく眠った。

眠ってみると夜中に屋根裏がごそごそしていた。うーむあまり知らない足音だなあ あれがうわさのイタチの音かな、にぎやかな音でばたばたとしていた。あさになったら穴を探そうとおもいながらうとうとまた眠った。

都会と違いだだ暮らすために たくさんの事が待っていた。

それは ゆたかな 暮らしのはじまりでもありました。











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