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続・未だ聴こえない音楽の制作日誌-07- 発売日を決める

2021年7月2日

制作したアルバムのデモをドイツはベルリン"Emerald&Doreen"に送った。

すぐに興奮したレーベルオーナーからの返信をもらって、発売へのプランを考えることになった。

アルバムの売り方について、考えられるのは3通り。

①通常プロモーション。1ヶ月〜2週間前から宣伝を開始。

②ティザー&カムバック方式。2ヶ月ほど前からじわじわとアルバムの内容を小出しにして発売日までの期待を煽ってリリース。

③サプライズ方式。発売日からプロモーションを開始。

これに加えて、世の中の状況を良く考える必要がある。例えば、この7月から8月は世間の話題は(肯定・否定含め)オリンピック一色で、エンターテインメントのニュースなど注目している場合ではないから、今の時期は話題作りには向いていない。

それから、一応、暦なども調べて縁起の良い日をピックアップしてみたりもする。いくつか候補日を考えている途中で、「ドイツから発売するのに日本の暦は役に立つだろうか?」という疑問が生まれ、あまりこだわないことにした。

補足として、日本ではオリコンというCDの売り上げを集計し発表する媒体が登場して以来、その集計日が火曜日なので、できるだけ売上枚数を稼ぐために水曜日の発売が慣例となっている。特に決まりがあるわけではないので、最近は水曜日以外の発売日も多くなってきた。

さて、話を戻そう。

現在、「アルバムのセールスを上げるにはできるだけ長い宣伝期間が必要」と考えている私の第一案(妄想)は、②の長い宣伝期間を作った方式である。世情とアルバムの雰囲気を考慮し、秋頃のリリースが良いと考え、発売日を11月頃に設定し、9月頃から少しづつMVを公開したりして、宣伝していく。この案(妄想)をまずはレーベルに相談してみた。

「良い曲だと思ったときに、アルバム聴けないと意味なくない?」

と、返信が来た。うーむ、確かに。。。

超大人気アーティストならともかく、私のような世界の片隅の人間がいくら事前に煽っても意味がないかもしれない。

もちろん、内容には自信があるが、私の目標は「よりたくさんの人に私の音楽を体験してもらうこと」であり、それは1曲づつではなくアルバム全体で楽しんでもらえたら、なお嬉しい。

そう考えると宣伝の開始と発売日が近い戦略を取る方が、今回の作品には良いかも知れない。

そして、マスタリングという音の仕上げや、ジャケット、MV、プロフィール写真の撮影スケジュールなど、実質の作業にかかる時間を考慮しながら、日取りを決定する。

何度かのメールのやりとりをした後、大体の目処がたった。

4年ぶりのアルバムの発売は9月の終わり頃になりそうだ。

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