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詩集

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#声なき声

木材流送

まつ毛にかかる虹の粒 何度も忘れた人の言葉が重なる 視界の悪さに何度拭おうとしていたか 懐…

声なきは語る

声なきは語る そこに自己を 声なきは語る そこに存在を 声なきは語る そこに歓喜を 踊る輪…

傷口を縫う思考の糸

純粋な言葉とは、一体何なのだろう。 子どもが発した言葉なのか 口にする前の思考なのか 分か…

飢餓状態の遠景

微かに輪郭を見出す その花弁の面 パンくずでぼかし切れない それすら口にできない 財布の中…

滑稽な影

有象無象が重なり合って 私の視点から見えているもの 影だけ見たら大きな一つの塊のよう 分解…