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木材流送

まつ毛にかかる虹の粒
何度も忘れた人の言葉が重なる
視界の悪さに何度拭おうとしていたか

懐かしい声が変わらずに
電波を通して鼓膜を震わせる
あなたはここにいないけど
その声が 選ぶ曲が
私を一人にしないと伝えてる

誰にでも言える事でも
伝わらなければ悲しい独り言

朝もやの中のカラスとカモメが
廃墟の輪郭をなぞって消えるまで
少しばかり高い波に浮かんでみれば

岸壁に係留された船の小窓
束の間のラジオが胸を締め付ける

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