![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78974341/rectangle_large_type_2_e0ccdbc0515c5d6e88769e09d9e4dd36.png?width=800)
Photo by
ポール・セザンヌ / メトロポリタン美術館
木材流送
まつ毛にかかる虹の粒
何度も忘れた人の言葉が重なる
視界の悪さに何度拭おうとしていたか
懐かしい声が変わらずに
電波を通して鼓膜を震わせる
あなたはここにいないけど
その声が 選ぶ曲が
私を一人にしないと伝えてる
誰にでも言える事でも
伝わらなければ悲しい独り言
朝もやの中のカラスとカモメが
廃墟の輪郭をなぞって消えるまで
少しばかり高い波に浮かんでみれば
岸壁に係留された船の小窓
束の間のラジオが胸を締め付ける
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?