見出し画像

喜を綴る Vol.4 ~ボカコレ2023春ルーキーに初参加しました~

こんにちは、霰綴喜です。

表題にもある通り、この度は2023/3/18~2023/3/21に渡ってニコニコ動画にて開催されたVOCALOID楽曲の投稿イベント「ボカコレ2023春」ルーキーに参加しました。

投稿した楽曲について少しこの場で語らせていただきます。
楽曲はこちら↓

『繭 feat.初音ミク』詞・曲・絵 霰綴喜

制作にあたって:「爪痕を残したい!」

 前作の『アトリエに青い雨』はどちらかというと所謂JPOP的な音楽を意識したものであったため、今回は自分の作りたいものを作る事に徹した。作曲と絵の制作を始めてから1年余り、投稿を始めてから8ヶ月が経ち、今まで3曲を作ってきたが、作曲に対する慣れもあってか、率直に「いい曲が出来た」という手応えを感じたのは今回が初めてだった。

 制作期間は曲、映像含め2ヶ月ほど。初めて投稿した『曇りの街』の制作に9ヶ月かかっていたことからも、自らの成長を感じる。すごいね。

  とはいえ、これも1年くらいして聴き直したら粗が目立ってしまい到底聴けたものでは無いのだろうと思う。過去の自らの行動を恥や後悔によって「黒歴史」と称するのは成長の証なのだろう。黒歴史は増やしたもん勝ちだ。

コンセプト:不条理と逃避、現実世界と知覚の齟齬

  前提として、楽曲をどのように解釈するかは聴き手の皆様に一任したい。聴き手の人生の数だけ解釈があり、どれが正しいということもない。ここでお話するのは楽曲の「受け取り方」としてのコンセプトではなく、あくまで「着想」、すなわちどのようにして出来上がったのかということだけである。

 現実世界はしばしば人間の理性を凌駕するものだと思う。身近な人の死、災害、疫病、怪我、戦争など、降りかかる不幸が当人の対処能力を超えた時、現実世界に対して持つ「こうあって欲しい」という願いのために、人はありのままの現実を受け入れることが一層難しくなる。

  「繭」は不条理からの逃避であるが、永久的に閉じ籠ることになるとは限らない。いつかは自らの手によって、あるいは外部の何者かによって壊され、初めて現実を受容するものなのだと思う。

  嘘で固めた「繭」が壊された人間は初めて現実と邂逅し、軟らかく未熟な身体一つで生々しく受け入れ難い世界と渡り合わなければならなくなるのである。また、こうした状況にある人間はその後度々降りかかる不幸を赦し受け入れる余裕などある筈も無く、非現実的な「欠陥の無い幸福」を求めてしまうものではないだろうか。

  このような脆弱性は人それぞれ度合いの違いはあれど、皆において言えることだと思う。

絵・映像について

  今回のミクちゃんかわいいだろ。
可愛いキャラクターが不幸な目に遭う方が映えると思ったのでいつもよりポップな絵を目指した。線の細いキャラもそれはそれで綺麗でいいのだろうけど、こういうもちもちしたキャラが個人的には好きだというのもある。細い方が良い、優れているみたいな価値観、もうやめましょうよ。命がもったいない。
 自分が痩せ型であることもあってか、もちもちに対する羨望が止まないのである。他人に対して「痩せた方がいいよ」とか軽率に言うな。日本人の肥満率は20代以上の全年代を計上しても男性で33.0%、女性で22.3しかいないんだよ(厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」/令和元年 より)。

 また、毒物の致死量を表すLD50は体重1 kgあたりの量で表されることからもわかるように、体重を増やすことは毒物への耐性を上げることに他ならず、読者、リスナー各位には毒殺に備えて健康的な標準体重を維持してもらいたい。まあ遺伝的な体質とかもあるから、ね。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

比較:過去作の初音ミクと今回の初音ミク

『曇りの街』における初音ミク
『繭』における初音ミク

 また、MVの制作にあたってはカイコガの幼虫〜成虫の模写にも挑戦した。動画概要欄にも記載したが、こうして改めて見るとカイコガの成虫はつぶらな瞳ともふもふの体がとても可愛らしく、とても昆虫とは思えない愛嬌を持っている。この可愛さは虫嫌いの読者、リスナー各位にも刺さるのではないだろうか。

おわりに

今回の結果は残念ながらランキング外となったが、今後も懲りずに楽曲制作を続けていくつもりである。幸いなことに性懲りの無さと他者からの評価への無頓着さに関しては一家言持ちである。

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次号でお会いしましょう。

普段はボーカロイドの歌と映像を作っております。
各リンクはこちらから↓

Twitter

Youtube

niconico

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?