偏質的俳句鑑賞-第八十二回 子の皿に塩ふる音もみどりの夜(よ)-飯田龍太『忘音』

食べ物にふった塩が皿に当たって小さな小さな音を立てる。
自分的にはサラダにに塩をふっているように感じる。「みどりの夜」の晩ごはんの食卓に小さな音が立つ。
「みどりの夜」の持つイメージとサラダとかのイメージが合わさる。
素朴なご飯って感じがする。
主人公がただ子供のご飯の皿に塩をふっているだけなのにそれがなんだか宮沢賢治とかの世界みたいになってくる。
言葉の均衡が保たれているからこそ、この句が響くのだろう。
それだけです。次回も良ければ読んでください。

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