【アンデッドガール・マーダーファルス1~4話「吸血鬼編」感想】不死の生首と鬼殺し
現在放送中の「アンデッドガール・マーダーファルス」というアニメをご存知でしょうか。
自分は設定に惹かれてなんとなく見始めたのですが、これがまぁ面白い!
OPのクレジットで知ったのですが、現在放送中のドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」の著者でもある青崎有吾さんの小説が原作でした。
未視聴の方へ
一言で言うならアクションもある怪奇×ミステリものって感じです。
ミステリですが解説パートの演出が丁寧でかなり分かりやすくなってますし、アクションシーンもあるのでミステリに苦手意識がある方でも楽しめる作りになっていると思います。
もしまだ見ていない方はAmazon Prime Videoなど各配信サイトで見れますので、ぜひそちらでどうぞ。
こっちはクッッソオシャレなOP。良すぎて毎回聴き入ってしまう……
本記事では1〜4話の「吸血鬼編」の感想を書きました。
他の話の感想はこちら。
※ここからネタバレ満載なのでアニメ未視聴の方は注意!!!!
※1話ごとに感想を書いているので、アニメで1話見る→この記事の1話の感想だけ見る→アニメ2話見る……みたいな読み方なら大丈夫です
1話「鬼殺し」
舞台は1897年、明治30年の東京。時代設定が明確なのはちょっと珍しいかも。怪奇一掃の設定は後々絶対重要になってくるだろうな。
舞台みたいな芝居がかったテンポのいい台詞回しと演出がオシャレ。少し化物語を思い出した。生首ジョーク好きだから毎話見せて欲しい。
鴉夜はこの世に一人しかいない不死らしいけど、なぜ一人しかいないってわかるんだろう。不死の化け物っていくらでもいそうだけどな。
これから不老不死の鴉夜・その従者の静句・鬼混じりの津軽の3人での旅が始まるのか。日本を旅するのかな〜と思ってたらまさかの欧州。
首だけのキャラ、首と体が別の場所にあるキャラを見るたびに体が痒いとき大変そうだな〜って思う。
最後のキスの演出がめちゃくちゃ良い。期待!!!
2話「吸血鬼」
早速舞台は日本からフランスへ。もう怪物専門の探偵として名が通っている。1話から数年経過してる?
「それによくよく考えれば。私は吐きたくても吐きようがないしな」
「おっと…こりゃ一本取られました」
鴉夜と津軽の掛け合いが楽しい。こいつら仲良しかよ。
生首だけの存在は吸血鬼たちからしても珍しいみたい。
今回の依頼はゴダール卿の屋敷で奥さんのハンナさんを殺害した犯人を見つけるというもの。ゴダール卿は犯人はハンターの仕業だと思っているみたいだが、外部の犯行だとすると不自然な点が7つもある。
人の数倍匂いに敏感な吸血鬼のハンナさんがなぜ気づかなかったのか
なぜ犯人は吸血鬼の力が弱まる昼間ではなくわざわざ夜に侵入したのか
なぜ犯人は聖水を入れていたビンを現場に置いていったのか
なぜ犯人は、倉庫の中に銀の杭があると知っていたのか。加えて、ハンナさんのいる部屋や彼女のうたた寝のタイミングを正確に当てることができたのか
なぜ犯人は一度刺した銀の杭を抜いたうえ、元の倉庫に戻していったのか
6つ目以降は津軽の指が足りないのでまた後日。
5つの不自然な点から考えるとどうやら内部の犯行っぽい。被害者が吸血鬼だから言えることがいくつかあって面白い。これぞ怪奇×ミステリものの醍醐味。
Cパートで登場した人は誰だろう。ハンター?
3話「不死と鬼」
捜査シーン以外があまりにも怪しすぎる鴉夜と津軽。クロードたちが怪しむのも分かる。
シャーロック・ホームズが存在する世界らしい。いずれ直接対決とかありそう。楽しみ。
恋と鯉、つれないと釣れない、言葉遊びが多くて楽しいけど初見で全部気づくの無理では?
ゴダール卿、これまでに三度も家族を殺されてるの可哀想。吸血鬼たちにはかなり住みづらそうな世の中だな。実は毎回ゴダール卿が保険金等のために殺しているのか、ただ不運なだけなのか。
襲ってきたヨーゼフ君から話を聞いて津軽がお辞儀をして終了。いちいちオシャレだなあ。彼から話を聞いた感じ、やっぱり内通者がいるっぼいね。
Bパートで真相解明するのかと思ったら本編が終わってた。
あっという間だ……真相が気になる!
情報整理
■事件の概要
ハンナ・ゴダールが胸を貫かれて殺害された。凶器は杭だと思われる。
現場には空の瓶が落ちていた。
■容疑者たち
ジャン・ドゥーシュ・ゴダール
屋敷の主人。吸血鬼。人類親和派筆頭。ハンナ・ゴダール
ジャンの妻。胸を貫かれ殺害される。元人間。クロード・ゴダール
ゴダール夫妻の長男。吸血鬼。ガタイがいいし強そう。ラウール・ゴダール
ゴダール夫妻の次男。吸血鬼。生意気な感じ。シャルロッテ・ゴダール
ゴダール夫妻の末娘。吸血鬼。物静かな金髪幼女。可愛い。アルフレッド
執事。人間。仕事ができそうな渋いおじさん。ジゼル
メイド。人間。ドジっ子メイドの香り。
■犯行時刻の予想
午前0時〜0時半は城にいる全員で昼食をとった。
死体が発見されたのは1時半過ぎ。
よって犯行が行われたのは0時半〜1時半の間。
1時に倉庫に行ったとき異常は無かったので犯行は1時以降の可能性が高い。
■各時間帯でのそれぞれの動き
【0時半〜1時】
書斎:ゴダール卿、クロード、シャルロッテ
自室:ラウール(アリバイ無し)
執務室:アルフレッド(アリバイ無し)
厨房:ジゼル(アリバイ無し)
【1時〜1時半】
狩り:ゴダール卿、ラウール
ゴダール卿の外出から1分後、ラウールが彼を追いかけて外へ
自室:クロード(アリバイ無し)
執務室:アルフレッド(アリバイ無し)
洗濯室:シャルロッテ、ジゼル
ジゼルは1~2分お手洗いへ
4話「真打登場」
ようやく来たゴダール家夫人殺人事件の真相解明パート。
面白かった!!
基本会話劇だけどわかりやすく図解してくれたり、時計を写して犯行可能時間帯を示したり、蝋燭の数で犯人の条件の数を示したりと演出に色々工夫があって楽しい。
ミステリあるある氷の凶器。最近読んでいたミステリにはなかったからかなり久しぶりに感じる。
傷ついた指を切り落として回復させるのは吸血鬼ならではだ。剣は本物で各部屋にあるというのもちゃんと言ってたしもっと考えておけば当てれたのか……?
吸血鬼の回復能力の描写とか、夜の気温が氷点下になることもゴダール卿が言っていたりとちゃんと推理の材料は提示されていたな……もっと考えれば手を切り落とすぐらいは当てれたかも。少し悔しい。
アクションシーンもしっかり楽しくて良い。吸血鬼を物ともしない津軽強過ぎる。回復能力がある怪異って「どうせ攻撃されても回復できるし大丈夫っしょ」みたいな油断があるから津軽の特性がかなり刺さるように見える。津軽を舐めている相手には無双できそうだけど、下調べして戦いに挑んでくる相手が出てくると苦戦することになりそうだ。
ラウールは痛めつけて反省させて家族の絆を修復させるのかな、と思っていたら普通にぶっ殺してた。まぁ依頼はあくまでハンナ・ゴダール殺害の犯人を明らかにすることだしそこまでやる義務はないか。
「4度あることは、ゴダール」最後はまさかのダジャレオチ。
このオチためにゴダールって名前にしたの!?
次の事件でも最後に何か言うのかな。何を言うのか当てたい。
※本記事の見出し画像・各エピソードの画像は、TVアニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』公式サイトより引用しています。
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