視聴者投稿実話怪談『FAXの通信音』

これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。





これは、私がコンビニで仕事をしていたときのお話です。
いつものように接客やら品出しやら納品やらを済ませ、「あと少しで帰れる」と私は思っていました。あんなことが起こるまでは…。

16時38分。突然鳴り響く電話。私は「質問かクレームか、どっちだろう」と思い受話器を取りました。しかし、聞こえて来たのは一定間隔で鳴る電子音。FAXの通信音でした。「なんだFAXか…」と受話器を置いて数秒。印刷された紙は……白紙。
なんで白紙が、と思った次の瞬間。再び鳴り響く電話。連続とは珍しい、と思いながら受話器を取ると、またさっきと同じ音。今度は無言で受話器を置きます。そして電話機から出てきたのは、またしても白紙。そこで電話機は鳴り止みました。
さっきのは何だったんだ、と一緒に仕事をしていたスタッフとはなしていると、16時42分。再び電話機が鳴り響きます。今度は何だ、と半ば苛つきながら受話器を取ると、聞こえたのはFAXの通信音。またこれか、と思いながら受話器を置くと、出てきた紙はやはり白紙。
ここまで行くと紙がもったいないので3枚の白紙のFAXを電話機に突っ込み、仕事に戻ろうとした16時45分。またしても鳴り響く電話。ちょっと乱暴に受話器を取り、電子音を聞き、受話器を戻す。1枚目の白紙の裏に印刷されたのは、白紙。

このあと、自分が仕事を終えるまでは電話は鳴りませんでしたが、あれは一体何だったのでしょうか…。


ペンネーム:ノボル
2023/6/24配信 https://youtube.com/live/uouu1W0xKbw?feature=share
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※ご投稿内容に改行や誤字脱字修正等の加筆をしていることがあります。


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