空想日記 #2
サクライ:「アウストラロピテクスは、ニシローランドゴリラの夢を見たのかな」
ツユリ:「なぜ?」
サクライ:「もしかしたら、私たちがこの場所に導かれるように仕向けられたのかもしれないと思ってね。」
ツユリは考え込みながら言った。「もしそうならば、私たちは選ばれたのかしら。」
砂時計が回転している。
サクライ:「思い出した。『カメレオンは数学のように論理と美を兼ね備えている』」
ツユリは、はっとした。「ジョン・メイリックね。それなら、私たちの役割はより重要なものになるのかもしれないわ。」
サクライ:「信じてみよう!この力が私たちに与えられたのだから!」
窓の外には深まる夕暮れの色彩が広がり、静寂が部屋を包み込む。サクライとツユリは眼下の円形闘技場を眺めながら会話を続ける。
部屋の明かりがやわらかく揺らめき、壁に映る影が幻想的な雰囲気を醸し出す。時間がゆっくりと流れる中、彼らの心は物語の世界に浸っていく。
さっきまで鳥たちの囁きが聞こえていた。遠くから微かに聞こえる風の音は、もしかしたら波の音かもしれない。
二人は静かにティーカップを手に取り、その暖かな液体を口に含む。感動的な出会いと話を心に留めながら、彼らの心は一層深まっていく。
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