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9万人の広島市民や多くの被爆者が自ら演じた映画「ひろしま」がYouTubeで観れます!



初めて惨状を描いた秀作「ひろしま」がデジタル・リマスターで蘇った!

 戦後、GHQの統治で日本の映画界はチャンバラなどが禁止され、特に原爆の被害に関するものは厳しく検閲されていた。
が、サンフランシスコ講和条約により晴れて“独立国”となったのを機に新藤兼人監督の『原爆の子』が公開され、次いで関川秀雄監督が『ひろしま』で初めて被爆直後の惨状を生々しく描くことに挑んだ。

当時、広島ロケでは延べ9万人にも及ぶ市民が手弁当で協力し
“生き地獄”を記録映像のように再現してセンセーションを巻き起こした。


 その秀作が独立プロ名画保存会の手でデジタル・リマスター版で蘇り今夏公開されて反響を呼び、要望に応えてアンコール上映されている(11月10日まで八丁座で)。
ちなみに、昭和28年10月7日に初公開されたのは、当時の「福屋名画劇場」、現在の「八丁座」である。広島出身の月丘夢路がノーギャラで出演したが、その月丘が今年5月に亡くなったことから追悼企画として「八丁座」で上映したところ、今日にも通じる“ヒロシマの反戦・反核の声”を再認識するとして幅広い年齢層から絶賛の声が寄せられた。
 ことに、教師(岡田英次)と生徒たちとのディスカッションや、子供たちを探して焼け野原や救護所を彷徨する父親(加藤嘉)、死んだ子を抱き続ける母親(山田五十鈴)、そして多くの被爆者や原爆孤児たちの生き様を見るにつけ、非人道的な殺戮兵器である「核」を持つ国の指導者や政治家に是非とも見てもらいたい―と声を上げたくなる。


 


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