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平均を求めすぎた後悔③

私は息子の保育園での行動を先生や妻に今まで以上に聞くようになった。保育園での過ごし方や先生への振る舞い、給食を食べているかなど…息子の行動を聞いてはスマホを片手に検索することが多くなっていった。

検索すればする程、気になるのが言葉の発達であった。「どうして言葉が出ないのか?」 「テレビの見せすぎなのか?」「絵本の読み聞かせをしていないからなのか?」考えるほど明確な答えを見つけ出せなかった。職場の同僚や上司にもいろいろ聞いてみたが、育児に積極的に参加していなかったのか、よくわからないというものだった。

そんなとき、アドバイスをしてくれたのが職場のパートさん達だった。自分たちの子育ての経験から、「男の子はしゃべるのが遅いよ」「男の子は言うこと聞かないし、体力がある」など話をしてくれた。内容はネットに書いてあることと一緒だったが、何人もの子育てを終えた方々の経験と話は説得力が違った。 

話を聞いてもらうと、意外に人は落ち着くものでもう少し様子を見てみようという気持ちになっていた。
ただ、そのときに打ち明けられなかったのが息子の行動に「クレーン行動」のようなものが見受けられることだった。

我が家では、お菓子をキッチンの高めのところに置いてあり、息子一人では手が届かないようになっている。息子は場所は理解してるので、目的地のお菓子の近くまで私や妻の手を引いて指差しをしていたのだ。
他に、机の上のテレビのリモコンに私の手をもっていくこともあった。

息子の行動が本当に「クレーン行動」なのかわからなかったが、私はスマホで検索するほど胸に息苦しさを感じるのだった。













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