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鹿児島マラソンの思い出④

鹿児島中央駅から歩いて、会場の方へ向かう。私と同じような格好で、向かう方向も一緒の人もちらほら見かけられた。
3月に入りだいぶ暖いが、早朝はまだ息が白くなった。 天気は曇り時々雨らしいので、走りやすいと思ったが、寒くなるかもと歩きながら考えていた。

天文館につくと、コーヒーショップやホテル前でモーニングセットを出しているようで大勢の人だかりが出来ていた。「これは、批判があっても鹿児島マラソンを開催するはずだ」と思わずつぶやいてしまった。


後に聞いた話では、県外の方はマラソン大会と観光をかねて3泊4日ぐらいホテルに宿泊する人もいるらしく、ホテル、観光業界からは鹿児島マラソンは歓迎されているとのことだった。

エントリー会場で着替えと荷物を預けて、出発地点であるドルフィンポートに向かう。鹿児島のゆるキャラも応援しにきていて見ていて楽しい。
明治維新の偉人コスプレをしている人とハイタッチして気持ちが盛り上げる。

この時点で、空はどんよりとして気温も上がらず寒かった。そしてなにより、早く来すぎたと思った。
よくよく、考えると6時間半ゴールを目標にしているのに早く準備する必要はなかったのだ。

マラソン開始が8時半だったが、私は開始まで2回ほどトイレにいくことになった。寒いのかトイレには長蛇の列が出来ていた。

そして、マラソン大会のスタートの合図と同時に雨が降りだした。最後尾の方なので列が進まず、小雨でもしっとりと濡れていく。
雨対策の準備をしていた人はカッパやゴミ袋をかぶっていた。


人の流れが動き出したと思うと、公式のトイレじゃないところにランナーが群がっていた。
みんな寒いのだろう。

しばらく走って、帽子から水滴が滴り始めたころには私は帰りたくて仕方がなくなっていた。








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