鹿児島マラソンの思い出③

11月に入ってから、私は週3でジョギングを始めた。とりあえず、5km走るようにしていたが問題点はすぐに浮かび上がってきた。
フルマラソンを走るのに、どれくらいの時間で走ればいいのかわからなかったのだ。

グダグタ練習をしているうちに、忘年会の季節になり、寒くなりあっという間にお正月になった。
付き合いの飲み会や家族の集まりを理由に、練習もあまりしなくなっていた。
私は、焦る気持ち大きくなるが地道に練習するしかなかったのである。
１月になると5kmをメインにして10kmを2週間に1回のペースで、走っていたが半分くらい諦めの気持ちに入っていた。

2月はスマホで「フルマラソン 時間ギリギリ 完走」で検索したり、マラソン大会に持っていくものを準備している間に過ぎていった。
寒い中練習はしていたが、フルマラソンを最後まで完走する自信はなかった。

話は変わるが、私は足の爪をマラソン大会の前日になぜか切りたくなり切ってしまった。
妻から「走る前日に切るとかバカじゃないの！？」と笑われ、何ともいえない気持ちになった。

マラソン大会当日は、無駄に早く4時半に起床した。朝食に菓子パンとコーヒーを飲み、始発から2番目のJRに乗って鹿児島中央公園に向かった。 

私は家を出る前に、全身にくまなくワセリンを塗ってから出かけたが、このワセリンが後の私を助けることになろうとは…
この時はまったく思いもしなかった。