見出し画像

詩「こころの浅瀬で」

ぼくは泳げない

ぼくは泳げない
だから こころの奥深く
もぐろうとすると
怖い……
光の届かない水の底は
息苦しくて

ぼくは泳げない
だから こころの浅瀬に
とどまっているけれど
怖い……
水面に照りつける太陽の光は
眩しすぎて

ぼくは泳げない
だから 自分の居場所を見つけようと
詩を書く
そうして こころの海を
泳いできたけれど
実のところは
溺れているのかもしれない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?