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俳句「冬青空」

窓拭いて冬青空に触れてみる

 空というのはいったい何処からを指すのだろう。大気のあるところまで? いや、疑問に思っているのは、「空と宇宙の境」ではなく「空と地上の境」のほうだ。大地を1ミリでも離れると空と言えるのだろうか。だが、自分の背丈より低いところを空と呼ぶのはさすがに抵抗がある。少なくとも人間の手の届かないところにあるのが、空ではなかろうか。
 理屈っぽい話は置いて、年の瀬もせまり、わが家では大掃除の予定を立て始めた。天気予報を参照しながら、どの日にどの作業をしようか計画を組む。窓拭きは曇りの日がよいらしいが、晴れた日の窓ふきの爽快さも捨てがたい。きれいに拭いた窓ガラスに映っているのは、まぎれもなく空だ。

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