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俳句「花丸胡瓜」
花かぶり小指ほどなるキウリ姫
二十日ほど前に苗を植えたきゅうりが早くも花を咲かせている。生育初期は根はりをよくするために、花を摘みとるほうがよいらしいのだが、せっかく咲いた花を摘むのがかわいそうで、そのままにしておいた。すると、この間咲いたと思っていた雌花は、早くも膨らんで小指ほどのきゅうりになった。これを「花丸胡瓜」と呼ぶそうだ。きゅうりは花のついている先端を「お尻」と呼ぶのが一般的らしいので、花丸胡瓜とはお尻に花をつけたきゅうりの赤ちゃんということになる。
だから、本当は「花かぶり」ではないのだが、愛らしい「きゅうり姫」を、「お尻に花つけて」と形容するのはためらわれる。やはり、花をかぶっていると見立てたい。
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