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【今日のトーク】歳旦三つ物とは 2022.1.9?


今日は10日だよって? 適当すぎやぁしないかって?

そこは、皆さんご存知の通りですよぉ。


今日は、歳旦三つ物について。

「さいたんみつもの」と読みます。

歳旦は1月1日の朝のこと。つまり元旦。

三つ物は(超ざっくりいうと)俳句に7・7と5・7・5の2句をつけて、3句1セットにすること。

厳密にはこの説明は違う(句を付け合うのが元々のやり方)けど、その話はまた今度。


正月の俳句に、2句つけて作品に仕立て上げる。これが俳人なりの正月の祝い方と思っていただければ。

先日作ったのはまだ公にしていないので、一昨年2019年の歳旦三つ物を引用してきました。2句目、3句目は他の方につけてもらっています。

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  日の蝕ゆる天もわたしも寝正月   二川 智南美
   敷居に挟む福笑ひの眼      内野 里美
  花ざかり藤井聡太がとびだして   永井 一帆
     (俳諧無心ブログ「19.春 三つ物集」より)

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一昨年の年始に、部分日食があったんですよね。あー、お日様ものんべんだらりしてたんやな、という1句目。

正月を家で過ごしてたのなら、こんな遊びして笑ってたんじゃない?というのが2句目。

笑顔になる話題といえば、藤井聡太さんの躍進がすごいよね、という3句目。


日食から藤井聡太さんへ場面展開するなんて! 自分だけじゃ、こうはなりません。



ちなみに歳旦三つ物は、神様への捧げ物という建前でつくってます。天も寝正月とか言っちゃってるけど、お気に召していただけたかしら…(今更)

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