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けふの一句

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2020年6月8日刊行、北大路翼 著「見えない傷」(春陽堂書店)の掲載俳句を解説付きで公開します。5月20日より1か月間を予定。「見えない傷」予約受付中▶︎urx.blue/obVD
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#出版

けふの一句/6月19日

6/8刊行、北大路翼 著「見えない傷」の掲載俳句の解説を5/20~6/20まで毎日一句公開中。 捕ま…

けふの一句/6月11日

6/8刊行、北大路翼 著「見えない傷」の掲載俳句の解説を5/20より公開中。 ナイターの敵ばかり…

けふの一句/6月10日

6/8刊行、北大路翼 著「見えない傷」の掲載俳句の解説を5/20より公開中。 スリッパを揃へて書…

けふの一句/6月5日

6/8刊行、北大路翼 著「見えない傷」の掲載俳句の解説を5/20より公開中。 手首までポストに入…

けふの一句/5月31日

釣り銭が散らばつてゐる春炬燵 春炬燵は旅館の春炬燵。山形だつたか、伊香保だつたか。まだ…

けふの一句/5月30日

同伴のノルマの足りぬ浴衣かな 梅雨が明けるころになると歌舞伎町には浴衣のキャバ嬢があふれ…

けふの一句/5月29日

アロハシャツ貰つた瞬間から似合ふ プレゼントには服をもらふことが多いが、このアロハシャツは大好きな桃ちやんから誕生日にもらつた物なのでことさら思ひ出が深い。似合ふといふのは自己満足ではなく選んだ相手への賛美だ。桃ちやんは5人ゐるが、この桃ちやんは『天使の涎』のあとがきにも出てくる桃ちやんのこと。 |予約受付中! 6月8日発売 見えない傷(春陽堂書店) 著者:北大路 翼 二〇一七年以降の作品から厳選収録。新宿の片隅から世の中を憂う第三句集。これまでの“アウトロー”とは異な

けふの一句/5月28日

ワンピース濡らして金魚持ち帰る びしよびしよになりながら、やうやく一匹掬つた金魚。透明な…

けふの一句/5月27日

褞袍着て人生ゲームでも未婚 家族の否定が僕の中の大事なテーマ。家族といふよりジェネレイテ…

けふの一句/5月26日

炎天の真つすぐな道真つすぐに 志ん朝の口調で真つすぐを「まつつぐ」と読んで欲しい。道案内…

けふの一句/5月25日

ブーケトス受けても日本に居られない 受け取つた人は幸せな結婚ができるといはれてゐるブーケ…

けふの一句/5月24日

花冷えの麻雀牌の彫り深し 手が冷たいときは感覚が鋭敏になつてゐる。ことに花の魔性に触れた…

けふの一句/5月22日

もう一度キスしてダイヤ改訂期 恋愛の初めの愛し合つてゐるときは、別れ際に三度振り返るとい…

けふの一句/5月21日

靴擦れの綺麗なピンク山開き 表題の「見えない傷」は精神的な傷をイメージしてつけたが、靴擦れはまさに「見えない傷」である。足フェチの僕はおつぱいより、お尻より、足の裏に興奮する。靴擦れは踵だらうが、足の裏、足の指につづく第三のフェチポイントである。女はくるぶしより下の部分だけあればよい。ピンクといふところに僕の愛が溢れてゐる。 |予約受付中! 6月8日発売 見えない傷(春陽堂書店) 著者:北大路 翼 二〇一七年以降の作品から厳選収録。新宿の片隅から世の中を憂う第三句集。こ