見出し画像

6/6(木)「内田百閒」

いつもの時間に起き、いつも通り出社。
気温も段々と高くなってきているようで、さすがにヒートテックチャレンジも潮時かもしれない。
いつも通り退社。今日も平和で何より。

最近、内田百閒先生の「東京焼盡」を読んでいる。
「内田百閒随筆」や「阿房列車」が一気に読んでしまう面白さと情景描写の美しさがグッドな良書だったので、戦争末期の氏の日記をまとめた本書も読んでみようと思った次第である。

予想外に戦争が日常に溶け込んでいて驚く。
焼夷弾が降ってくるかこないかの違いで、あとの日常は戦争前とあまり変わらないのではないかと感じるくらいである。普通に出社はするし、酒やタバコを楽しんでいる(配給だったりするらしいが)。
それでも職場までの道中は焼け野原、食べる物に困り、仕舞いには家を焼け出されたりするが、恐ろしい思いをしながらも、それでも日々を暮らしているからすごい。

今この平和な生活に1発の焼夷弾でも降ってきようものなら、仕事なぞそっちのけで少しでも安全な場所を求めて逃げ出すに決まっている。
当時の人はたくましかったのか、達観していたのか、それとも諦めか。分からないけれど、到底想像できない世界だなと思った。

この記事が参加している募集

#今日の振り返り

24,654件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?