更年期におけるホルモン補充療法の薬には、飲み薬・貼り薬・塗り薬があります
更年期障害の治療薬、ホルモン補充療法の薬は、飲み薬だけではありません。
貼り薬、塗り薬があります。
それぞれ特徴があります。
今は、血栓症を起こす可能性が少ない皮膚から吸収させる貼り薬や塗り薬をファーストチョィスする医師が多いようです。
性ホルモンの外用剤(貼り薬・塗り薬)
「経皮吸収」 と呼ばれていますが、貼り薬や塗り薬にしますと、皮下の血管から性ホルモンが血液に入り、血中濃度が上昇します。この方法ですと、補充した性ホルモンが身体を巡り、各部へ作用した後に肝臓で分解されます。ですから、血中へ同じ量の性ホルモンを補充するなら、飲み薬より経皮吸収の方が少ない量で済みますし、同じ量を摂るなら、経皮吸収の方が自ずと肝臓の負担が少ない、と考えられます。
貼り薬は「細く、長く」成分を体内に補充できるので、適切な性ホルモンの血中濃度レベルを長時間にわたり一定に維持できます。ただし、人により貼った場所の皮膚が赤く脹れてしまうことがあります。
塗り薬は、毎日少しずつ塗ることで血中濃度を高過ぎない程度に性ホルモンの補充ができます。効果のインパクトは弱いものの少量投与が出来るので比較的高い安全性が期待され、塗る量や頻度を調節する自由度があることから、幅広い症状や用途に対応できるメリットがあります。
https://daito-p.co.jp/reference/merit_of_ointment
貼り薬で皮膚が負けてしまう方は、塗り薬の方にすることもできます。
ホルモン補充療法をしたことがある方の相談を受けると結構簡単に、「合わないから」と諦めたと話されることが、多いです。
ホルモン補充療法にはたくさんの種類や組み合わせががあるのですから、いろいろと試してほしいと思います。
担当医と相談して自分に合った方法を見つけて見てくださいね。
ただ、中には、ホルモン補充療法を受けるのをご本人は納得していても家族や友人に反対されることがあります。
「乳癌になるよ、やめたほうがいいよ」と言われてしまいます。
そんな方たちや不本人自身が不安な方のために書いた記事です。
乳癌のことだけではなく、他のいろいろなことを知りたいという方は、こちらをご参照ください。
ネットで検索しても医師の書いた記事が多く、体験談は埋もれがちです。
そこで、私の体験談も交えて書きました。
更年期のことが、より注目を浴びたのは、おそらく1940年以降、女性の平均寿命が閉経の平均年齢を越えて多くの日本人女性が更年期を迎えるようになってからだと思われます。
世界的に言っても、医療界の中で更年期に関して注目はあまりされていず、ようやく注目を浴びるようになってから日にちが浅いのが現状です。
まだ、わからないことが多いのですね。
もう少し、いろいろなことがわかってきたら対処や薬に変化がみられると思います。
次回は、ホットフラッシュの機序がわかるようになり、ホルモン剤ではない治療薬が開発されているという話を、更年期川柳から少し離れますが、していきたいと思います。
治療のことや、やっぱり乳癌が怖いという方はハイジアの相談サービスをご利用ください
更年期に関する情報を発信しています。
今、ご自分が更年期なのかわかります。
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