言いたい事を言えていない

三人兄弟の末っ子の私は、思った事を言えない状況だった。姉たちが良い顔をしないから。周囲の顔色を伺って、言っても問題にならないそうな事を言っていて。怒られたりバカにされたくないから。

子どもの私としてはたわいもない事を、思った通りに誰かに話して聞いて欲しかったんだ。しかし、その機会は少なく思った事を言うという事を諦めていく。損得で何を言うか決めてきたのだ。

そんな私だから自分が何をしたいのか言いたいのか分からなくなってしまった。どうやって話したら良いか分からないし。

でも、カウンセリングを受け続けていくうちに、思った事を言いたいという気持ちが強くなってきた。相手の顔を伺って相手に気に入られるようにふるまうのが嫌になってきた。言いたい事を言いたいし、相手に理解して欲しいと思う。一人の人間として考えている事を認めて欲しい。正解かどうかではなく、これが私なんだと訴えたい。あなたと考えが違うからって、私を責めないで欲しい。私という人間を受け入れて欲しい。どうか疎外せずにそばにいて欲しい。とっても寂しい気持ちで、心が張り裂けそうなんだ。

誰かに甘えて言いたい事をひたすら言い続けてみたい。誰だって子どもの頃はそうだったはずだ。俺だって聞いて欲しい。

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