かき氷を食べる

夏休みに入った娘と連れ立って、かき氷を食べに行く。
高いし並ぶのでしょっちゅう行くことはできないが、素晴らしく美味しいので、せめて年に一度くらいは食べたい我々だ。
注文を待つ間に、来る途中で買ったポケモンカードを開封し合う。娘はデンチュラexが出た。私はかわいいカードは出たものの、奮い立つようなカードは出なかった。それでもこうやって、気軽におこずかいでパック購入できるように市場が安定したことはほんとうにうれしい。

こめかみを押さえながら氷を口に運んでいると、子供の頃に母親と田舎のかき氷屋に行った夏が蘇る。水色の鉄製の、大きな氷かき器に大きな四角い氷、おじいさんがハンドルを回すと氷もするるると回っていく。私が頼むのはいつもはちみつミルクで、母と叔母は、自分らの巨大なかき氷が運ばれてくると、シロップのかかっていないところをいつも、長い爪でむんずと掴んで、水のグラスに捨て、カサを減らすのだった。

NHKで、伊豆大島付近を何億というイワシの大群が海を渡る映像を見る。言われなければとても魚とは思わない。まさに銀河。帯となった魚群は海を覆い、水中の太陽を遮り、暗い海底に押し込められた魚たちは所在なさげにしていた。
これは40周年周期で起こる暖流の流れの変化に伴う現象とのことで、異常気象とは関係がないのです。