キタニタツヤ「私が明日死ぬなら」レビュー

こんにちは。はいいろペンギンです。
ご覧いただきありがとうございます。

今日は私が好きな歌手の一人である、キタニタツヤさんの新曲について感想を述べていきます。曲名は「私が明日死ぬなら」です。

ぱっと見の曲名の印象は正直暗いなと思いました。しかし、1回聞いた後はいい曲過ぎて、ここ数日は、一日に5回は聞いている気がします。

ではこの楽曲のどこに惹かれているのか、もう少し明確にしていきたいと思います。
そもそもなのですが、私がキタニタツヤを好きになった最大の要因は、
●声
●歌い方
の２つです。聞き心地がよすぎました。

--------------------------------------------------------------------------------------

楽曲の魅力

この２点以外で、「私が明日死ぬなら」という楽曲固有の魅力を挙げるとするなら、何があるのか。思いつくままに書いてみます。

●曲調
…しっとりとしたメロディー、抑え目の歌い方から、後半に向かうにつれて熱量を帯びてくる曲の構成。沈んだ気持ちでも聞き始めやすく、聞き終わった時には心が熱くなっている。
私の音楽の好みとして、こういう右肩上がりの⤴テンション推移で展開される楽曲に感動するという傾向があります。
この楽曲はまさにそのパターンです。

●歌詞

★好きな所①

「呼吸の仕方を上手に思い出せないなら　約束だよ　呟くように、歌うように、涙を吐き出してよ」

キタニタツヤ「私が明日死ぬなら」

…私は過去に、ストレスで１か月以上呼吸がしづらい状態が続いたことがありました。だからここの歌詞はとても刺さった。深呼吸しようと思ったら、途中で「クッ…!」って胸とか気管のあたりが詰まる感じがあったんですね。
普通の呼吸ってどんな風にやってたっけ？と考えながら息を吸うという状況に陥っていました。

少し話がずれますが、キタニさんの今回の歌は、感情を外にあまり出さない人、一人で悩みや苦しみを抱え込みがちな人に特に刺さるのではと思います。
要するに、言葉で誰かに苦しさを伝えられなくとも、「君の内に溜まっているものを、どんな形でもいいから外に出してね」って優しく肯定してくれている感じがいい。

★好きな所②

「この歌と小指を結んで　あなたは明日も生きていくんだ　約束だよ」

キタニタツヤ「私が明日死ぬなら」

歌手本人と約束するんじゃなく、"歌"と生きていくことを約束するところがいい。
歌そのものを届けたい気持ちをすごく感じる。
しんどくなった時には、いつでもこの歌を聞きにおいでよって、言ってくれている気がする。「今後の人生に伴奏してくれそうだ」と、"これから"のことを自然と想起させてくれます。

また、この歌詞は、楽曲の一番ラストのフレーズです。
最後の最後に「あなたは明日も生きていくんだ」と断定してくれることで、うまく生活できていなくても、人生に面倒になっていても、とにかく「生」に意識が向くように感じました。

昨日、CDTVでのフル歌唱を見た際、この部分の歌い方が特に心が震えるようで本当に良かった…
めちゃくちゃ気持ちを込めて歌ってくれていると伝わりました。
キタニが指切りの小指を掲げてくれていて、心強くて泣きそうになりました。歌＋キタニ本人の両者に応援されている感じで。
大切に、何回も見直したいと思っています。

まとめ

今回はキタニタツヤ「私が明日死ぬなら」についての個人的な感想を書かせていただきました。悲しいニュースが続いているこのタイミングということもあり、「生きること」に対する後押しをくれるこの曲に、私は心をギュッとつかまれています。

よろしければ聴いてみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

2024年1月16日