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漢方薬

漢方薬

後期高齢者に仲間入り。 漢方薬のお世話になったのは、人生で数回だけだ。

東海岸在住中、ワシントンD.C.に中華街があり、好奇心に動かされ、漢方医の診断を受け、漢方薬を手に入れた。

土瓶を買い、指示通り一時間半近く弱火で煮詰め、指示通り二回に分けて飲んだ。

ある時、急に信じられないほど強い痛みを肩に感じた。 ショルダーバッグをかけて居らないほどだった。

中国医学の専門家に、生まれて初めて、鍼灸を施していただいた。

不思議なほど効き、帰りには、鼻歌を歌いながら帰路に着いた。 痛みが完全に吹っ飛んでしまった。

それから10 年以上の月日が流れた。 70代も後半になり、「大手術のような、大規模医療行為は受けるまい。 緩和ケアだけで十分だ」と覚悟は決めた。

ただ、 日本旅行(2019年)が目の前に迫り、旅行中に病気になると大変と思い、中医のお世話になる事にした。

漢方薬をちょっと処方して頂こうと思っただけだが、 実際診察を受けると、足に何本も針を刺し、振動させるため、弱電も流した。

これは初めての経験。 どうなるのか不安になり緊張でストレスを感じてしまった。 効いたか効かなかったか、本人も分からない。

漢方もマジシャンでは無い。短期間でなんらかの身体の不具合を解消するのは難しい。 医療保健も利かないので、 高額を払った。

やはり年齢の性なのだろう。 不具合と仲良く、この世に存在する以外、方法はなさそうだ。

むしろ、こんなに長い間、曲がりなりにも、健康に恵まれた事を、感謝する事の方が大切だ。

プラシボ効果もあるから、東洋医学は長い歴史があり、自分は東洋に生まれ育った人間であるから、 長年のアジア人の叡智に、信を置いてみたい気持ちも強い。

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