パスポート
パスポート
のらりくらりと、毎日気の向くまま過ごせる幸せ人生。有難い事だ。 瞑想の真似事を、海を見ながらしてみている。
心の中を覗いても、 悩み事はもう無い。 有難い事だ。 謝謝。
来年、パスポートの期限が切れるので、 パスポート更新プロジェクトを、今日の目標にした。
まずは、アラモアナ センター内にある、郵便局へ出向いた。 昨日は、退役軍人の日で、郵便局は休み。 火曜日の今日、再度挑戦、郵便局の長い行列に並んだ。
時間だけは、たっぷりある、高齢者の一人であるから、 パスポート更新手続き全てを、ゲーム感覚で、楽しむ事にした。
やっと窓口に到着、局員が、「州立図書館へ行きなさい」と、指示。
ゲームだと思うと、 次は何が起こるのかと、勝手に胸をときめかせた。
携帯電話のお陰で、 バスに乗り、大きな州立図書館に到着。心が乱れないように、 「これはゲームですよ」と、自分に言い聞かせた。
連邦政府の、書類を受け取る部屋は、二階にあった。 割と簡単に探し当てた。
再発行の場合は、用紙に必要事項を書いて、規定の写真を添付、$110のチェックを、同封する必要がある。
初めて、パスポート作成を依頼する人は、 事務職員が手助けをした。 私のような更新組は、 全て自分で、書留で郵送しなければならない。
「ゲーム ですよ」と、心の中でつぶやき、 2ページに及ぶ用紙に、その場で記入した。 分からない部分があった場合、すぐ職員に質問できるからだ。
二つほど質問、用紙を書き上げた。 次は、パスポート用写真を、撮る必要がある。 便利な携帯電話に相談、近くに、CVSという薬局が、パスポート用写真を、撮ってくれる事が判明。
勇み足で、 画面に出た薬局のCVSの住所に向かったが、CVS は見つからない。
「これは面白いゲームですよ」と、自分をなだめた。 ここで、一息。 お腹も空いたので、 近くにあった、インド料理レストランに入った。
州立図書館の近くは、運良くビジネス街だったので、 サラリーマンが入りやすい、気楽なレストランが、軒を連ねていた。
食後、気分も落ち着き、再度、CVS探しを再開。 やっと発見、写真を撮り、6ドル50セント払い、その場で、パスポート用写真を受け取った。
10年前の、古いパスポート用写真と比較、当然ながら、月日の流れが、人間を変えて行く事を、あらためて納得。
バスに乗り、一旦帰宅、 引き出しからチェックを出し、$110 の小切手を切った。
朝、最初に行った郵便局に、再度逆戻り、再び長い行列に並んだ。 郵便局は、午後5時に閉まる。もう4時半だ。
「ゲーム感覚だよ」と自分を慰めた。 「ダメなら、明日の朝だよ。」
運良くギリギリの時間内に、書留郵便を送付。古いパスポートも同封したので、 パスポート無しの、人間になってしまった。
2、3週間で、手元に、新しいパスポートが、送付されてくるはずだ。 ゲーム感覚で、のんびり待つ以外に方法はない、面白い一日が終了。心の管理も大切じゃ。
後日談。 無事、書留郵便で、新しいパスポートを受け取った。
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