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04,土萠ほたるファンクラブ/Love Is A Battlefield

土萠ほたるファンクラブ/Love Is A Battlefield

小4から僧侶になり情緒のある小5になる冒頭の僕は、子役をやってる芸能人の君が欠席する度、日増しに気になる。
プリントを届ける頻度を求める。いい子の乙女の心臓の音へ。
病弱だけど今日が嘘でも、君で生きてく下手さがセーラーサターンみたい。
休みがちな君の街の耳逃しのない世界で近所に住んでは届けるプリントに、
圧力がシンフォニー。「身体まだしんどい?」あからさまな儚さからも空回るのさ。
放課後、交換ノートが好感度を放火とかポーカーでフォーカード、ジョーカー揃ったような
確率で明日見つめ硬い爪を噛み語り継げと飾り付け。
午後の恐竜と表現の自由が門限を知ると曇天の比喩。
冷たくした理由、生き延びる気分、包帯巻かれた地球のビル。
次の日、酒気帯びスミノフ、図に乗る僕はまるでパソコンのデリートみたいに、
簡単に消せる君の権利を空にするためにへばり付くだけ。

土萠ほたるのファンクラブがまた太陽みたく亡くなるのか。

「もういい死ぬ」「凍りつく」と言いつつストーリーを紡ぐ。
取り都合といつもドギツく交尾するとミスる高リスク。レッド染みたペドフェリア。
下の下にあるレントゲンには映り込まぬ汚なさが屑に困る死ななさ。
世界の終わりは出逢いのヨダレさ。ヘタレだったってな現場、汚れなんかねぇんだってさ。
予見しつつ保健室の声聞くと怖い質問、君の萌え三つ巴いつの声、湿度もねぇ。
渇いた風を絡ませあなたを孕ませるなるたるものの心そのもので、
女優となり脚本がないとフィクションじゃないとディクショナリーを引く帳。
多分僕だけじゃ足りないんだ賢者、有り金が涙目でカツアゲを見守る。

きっと僕たちは土萠ほたるファンクラブの一員で世界が終わるかもしれないことがそれの一因で、ブラックコーヒーに憧れてるだけ。
病弱な君の家にプリントを届ける事がアイデンティティの僕は小4から僧侶になり小5の頃には相当の悟りを開いていると思う。
だけどその頃には君はセーラーサターンとなりその気になれば一瞬で世界を消し去る能力を手にしているだろうと思う。
そして、僕のクラスの男子の大半はそんな君の大ファンなんだ。
だから僕はあいつらに負けないように少しでも多くのブラックコーヒーを飲めるように練習してるんだ。
そうすれば眠れない夜をいちいち君のせいにしなくても済むだろう?
だから「将来、僧になって結婚して欲しい」だなんて小学生が約束する度にもやもやする気持ちが一層もやもやする。
モザイクの上にモザイクをかけるように世界は終わるけど、ブラックコーヒーを一杯飲めるようになってから死にたいな。


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