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04,安楽椅子探偵連続殺人事件/anti-mystery

安楽椅子探偵連続殺人事件/anti-mystery

大抵の人が死んでいる
最低の人が生きている
どちらも関係ない世界で特定の誰かも愛せないで
足を踏み入れず世界を変える
首を突っ込まず世界を変える
僕の階層は何も変わらない
僕の階層は何も変えれない
僕の下の階層世界を推理して解決していくプライド
正義感だけは見世物の筈で
掲示板だけは偽物の発言
安楽椅子に座っていても腹が減ったらコンビニに行くの
安楽椅子に座っていても僕の影響は皆無なの

ライトノベルを正しく読んでる
ライトノベルを正しく読んでる
君より速く
君より速く

テレビの画面と部屋とカメラ
平穏の宛てが映像のハテナ
迷路の果てが冷笑と最低さ
サイレンが鳴ってた関係は無いってさ
元から物語の外側から
見慣れた景色でまた生きてるから
得体の知れないフィクションから
電話がきたりしてレスポンスが
できるんだな、実存なら
外から内エリアからエリア
壁画を眺めるエスカレーターで
疲れた哲学が手付かずさ
手塚治虫的デッサンですら
内側に近づくトイレットペーパー
安楽椅子椅子で趣味で中2で
現実世界でポストに住民税

ライトノベルを正しく読んでる
ライトノベルを正しく読んでる
君より速く
君より速く

予告殺人の消費家、浪費家
助けてあげたい、どうにかどうにか
前向きである正しさを知りたい
正しさがある前向きで死にたい
消極的な犯人を否定
話の裏側で監禁をして
飛び出す絵本に驚く人
貞子にハローと呟く人
生きるのが下手な殺しのメタファー
電話の向こうで頷く手形
大抵の人が死んでいる
他人ばっかり死んでいる
その小説を読み返したくなったら
あの時死んだあの人を殺さない


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