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痛みが出たのでまた病院。思わぬ応急処置。

9回目の治療が終わって10日が過ぎたころ。神経がない歯の根っこにあたる部分の歯茎が、少しだけズキズキと脈打つような感じがしはじめた。唇をめくって観察してみる。目に見えて腫れてはない。

さらに3日後、明らかに痛みは増した。ズキンズキンという痛み。上の前歯なので、笑うと膿のある場所が押されて痛い。でも鎮痛剤を飲むほどではない。というより仮に飲んだって効果が切れたらまた痛くなるんだから、飲まなくていいなら飲みたくない。腫れてる感じもしない。

「治療が終わってすぐに痛みが出だしてマシになっていく」右肩下がりパターンではなく
「治療が終わってしばらくしてから痛みがひどくなる」右肩上がりパターンというのが怪しくて、念のため病院に電話。
「心配だったら1度来院してください」と言われた。

えー。大丈夫ですよって言って欲しかったのに。

翌日、病院に行った。
予約なしの診察なので、いつものお医者さんとは別の方。診察台で膿のある場所を押される。いつもより痛い。歯茎の上から膿を確認して「今日は膿を押し出します」と言われた。押し出すだと?

いつも通り麻酔をし、神経のない歯の裏側の「かぶせ」を取り、そして膿のある部分を力任せに押された。

ぐぐぐううぅぅぅ
ぐぐぐううぅぅぅ
ぐぐぐううううぅぅぅぅぅぅ

38歳、はじめて診察で泣いた。すごく静かに泣いた。ポロポロと涙がこぼれていく。恥ずかしいけど止まらない。笑うだけで痛いと言ってるのに、そこを力任せに、なくなりそうなマヨネーズをひねり出すように、レトルトカレーのパウチを絞るように、歯茎を押すんだもの。逆にこんなに押しても歯が折れないなんて、私の歯もまだまだすみには置けない。神経の死んだ歯に自信がついた。

「あくまでも応急処置なので、また痛みが出始める可能性は十分にあります。お守りがわりに抗生物質を出しておきますので、腫れたら飲んでください」
アモキシシリンというお薬を3日分処方してもらう。これを飲む日が来ないことを祈る。

こんな思いをした応急処置なのだから、次の診察(11月下旬)まで歯茎にはこらえてほしい。そうじゃないと、なんか元取れへん。痛みの元が取れへん。どうか平穏に過ごせますように。

と思ってたら、3日後にまた腫れとる!
つづく