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子育ては旅だ

Life is a Journey.
(人生は旅だ)

「人生」というどこか捉え所のないものを、「旅」という具体的で誰でも経験できることを通して理解できるように表現されたものようです。(多数解釈あり)

さなさんはこれを
Childcare is a Journey.
(子育ては旅だ)
と話します。

さなさんは、神戸市在住の小児専門作業療法士さんです。子育て真っ最中の方、保育士さん、子どもに関わるすべての職種の方、以前子どもだった方(全員)はもれなくリンク先へ飛んでください。損はさせません。



子育てと旅の共通点は

①想定外のことが起きる
②当たり前が当たり前じゃない

さなさんは長男さんを出産されて5ヶ月半でハワイに旅に出ます。子連れ旅。しかも1ヶ月。
生粋の大阪人、「おもしろいなら、よりおもしろいほうがいい」ということで5泊?1週間?いやいや1ヶ月の方がおもろいんちゃうか、の思考。それいい、本当にリスペクト。

外国に行けば想定外のこともたくさん起きて、それを話すさなさんは「旅はいいですよ。ネタになるから。」って。警察で拘束されたり、旅先で病気になり10日間滞在のうち3日間は入院したり。(ネタはネタでも、ハード。)

ごみのポイ捨ても、太陽が直視できてしまう黄砂も、今までの当たり前が当たり前じゃなくなる現象勃発。(話すテンポもいいんですよ、なんならわたし、旅に出てないのに旅に出たような臨場感。)

子育て中に旅とリンクしたのは
①想定外なことが起こる

なんで想定外のことがおきるか。
それはこどもに「想定」がないから。既成概念がないから。なにもできあがってないから。

例)
靴下は左右で違う色を履く。
→左右同じである必要を大人ほど感じてない。たしかに。足裏が守られればいいなら何履いてもいいか。靴を履くために布1枚挟まってたほうがいいもんなあ〜汗かくしな〜でも同じである必要はないか。

お風呂を拒否する
→そもそも毎日入るという概念がない。だから今日もいや。昨日も嫌がったけど、もれなく今日も嫌。遊んでる方がたのしい。子どもからしたら、お風呂に入ると綺麗になる、さっぱりする、汗疹にもならない、なんて「なにそれ、美味しいの?」状態なのかも。

Childcare is a Journey.
(子育ては旅だ)

旅って、お金貯めて、準備して、リサーチして、出発する。子育てもそうできたらいいのになと思う。でもそうじゃないからこそ、経験できることがある。メインストリートじゃない、路地を歩いてこそ見える世界がある。子どもと思いっきり一緒に遊んで走って汗かいたあとに食べるアイスは、いつもと違う味がするかもしれん。

私は質疑応答の時間に、感想を述べた。
そんな時間じゃなかったかもしれないけど、あの合宿で海外の参加者の方が自分の体験や感想をシェアするときの表情を思い出したから。

楽しかった出来事や旅で出会った人やそのときの行動、仕事で出会った障害をもつ子どもとの関わり、さなさん自身が消化しきれなかった感情との対峙。それをお話し会で言葉にしてくれたことで、わたしはその人やその子どもと会うことができた。実際には会っていない、その子どもを見たような気がした。なんなら、高校生時代のさなさんのクラスメイトのような感覚にもなったし、理学療法士と作業療法士の違いを説明した友人の隣にいたような気持ちにもなった。

身近な感染症で惜しくも命を落としたその子どもが、さなさんと出会っていた意味は、私たちの心にも登場したかったからなのかもしれない。

やっぱり人っていいなと思った。
人間っていいなと思った。
意味付けはあとからできる。あとからしたっていい。綺麗事にしようとしてると言われようが思われようが、関係ない。

さなさん、主催してくださったさきさん、同じ会場であの空気感を共有できたみなさん、場所を提供してくださったPortoのみなさん、ありがとうございました。

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