見出し画像

電音部 1st LIVE MAKE WAVESに行ってきました お前らも早くこっちに来て頭を振れ

行ってきました。

現地ライブ久しぶりですげ~楽しかったが、それ以上に電音部のIPを存分に活かした演出・セットリストが本当に素晴らしかったので、早速記事に起こすことにする。ちなみに自分は初日のみ参加。

(前置き)電音部ってなに

世間的にはまだマイナーなIPだと思うので簡単な解説を。バンダイナムコがやっている音楽原作のプロジェクトで、すげーざっくり言うとヒプノシスマイクの音楽ジャンルがラップからダンスミュージックになって、キャラが男性から女性になったイメージ。

DJバトルをする近未来の世界観で、かわいい・かっこいい女子高生たちがバチバチに決まった音楽をかけまくるのが特徴。バトルらしいバトルがまだ少ないのだが、兎にも角にもバチバチの音楽がマジで素晴らしい。以下にプレイリストを貼っておく。

筆者おすすめも書いておくと、万人に刺さりそうなのはトアルトワ、電波な曲が好きな人はアイドル狂戦士、しっとりしたい人はHaiiro no kokoro。個人的に好きなのはいただきバベルとペトリコールを渡って。どれを聞いてもいい、とりあえず聞いていただきたい。ひたすらに良いので。

で、このIPだが、いろいろすさまじいところがある。

まず、突如「1周年だから40曲連続リリースするわw」などと告知する。うせやろ。当然筆者はTwitterでみてひっくり返った。これはこのIPの新曲リリースがCDではなく配信ベースで行われているからできる芸当で、音楽主体のIPでも話題を尽きさせないためのものなんだろうと思うが、だとしてもそんなこと普通はできんだろうと思う。この感じからもバンナムのIPとしての力の入れぐらいを感じる。

そして、コンポーザー勢が豪華。私はダンスミュージックには全く明るくないが、それでも知っている名前がちらほらいる位には豪華である。私の記事を読んでいる方はまぁ大抵アイマスが好きな方が多いと思うのだが、当然アイマス関連曲を手がけている方もちらほらいる。具体的にはTAKU INOUE(Pon De Beach、99 Nights、Hotel Moonside、さよならアンドロメダ、ミラーボール・ラブなどの作曲をした方)、佐藤貴文(なんどでも笑おう、待ち受けプリンス、あんずのうたなどの作曲をした方)、ミフメイ(バベル、踊るFLAGSHIP、星環世界などの作曲をした方)など、ちょっと作曲に目を向けたことがある方なら誰でも「おっ」となるようなそうそうたる面々が並んでいる。そしてそれに並んでいるコンポーザー勢も凄い方ばかり。来たことが無い方ももちろんいたわけだが、なんというか、聞きゃあ分かる。強い。

そんな方々が作った曲が毎週リリースされるのだからまぁ毎週耳が踊り出すような日々を過ごしていた筆者だが、そんな電音部が「ライブやっぞ!」と言うことで早速チケットを手に入れてライブ会場へ行ったわけです。

アニソンDJ文脈を取り入れた内容

そんなわけで、以下感想を書いていく。

まず今回のライブで特徴的だった点は大きく2点。1点目はセットリストと演出について。電音部自体はアニソンをDJが流すいわゆるアニクラの文脈を汲んだIPである。その流れで一度配信イベントで他社IPも含め(D4DJやプリパラ、アイマスも流れたぐらい何でもありの)オタク大好き楽曲がバンバン流れるDJイベントをやったぐらいである。セトリは以下。良いので聞け。

だからライブ本編でもその文脈が感じられることを期待していたのだが、思った以上にそういう文脈を意識して作られた部分があることを感じた。

まず、休憩が一切無い。冗談抜きで本当に無い。普通のライブは楽曲と楽曲の間に多少なりとも一呼吸置く時間がだいたい十数秒~30秒ぐらいはあるのが一般的なのだが、電音部はマジで無い。5秒無いぐらいで無い。休ませる気が一切無く、楽曲自体はちゃんとまるまる一曲披露はしつつもDJ感を憶える内容だった。間にMCもない。休ませるつもりゼロで20曲以上二時間ぶっ通しである。

個人的に自分はそういうアニクラ文脈が結構好きな人間だったのでこの辺はかなり好印象で、クラブにいるかのような感覚になれた。が、一方で楽曲の余韻は当然ながら一切存在せず、それはそれでちょっともったいない気もした。だがこのIPはDJするIPなんだから、ライブでもDJ文脈に寄せていくというのは正しいのかも知れない。

また、楽曲の文脈での繋ぎみたいなことも考えられていて、セットリスト組む時もその辺りを意識していたのだろうなと思った。具体的にはMisty Love → Where Is The Love。前者は白金煌と灰島銀華という二人のクソ強い関係性(ただしすれ違う気持ちの曲)で電音部の中では異質の曲なのだが、そんな曲の最後に二人が目を合わせず手を恋人つなぎして曲が終わる。うわ~重てぇな空気一段階重くなったぞでも俺はそういうの大好きだ~って思ってたら後者がかかるのだが、タイトルの通りこれは愛を探す曲で「そばにいる時には みえなくて 離れた今 ようやく分かって」とか歌う。もう、そういうとこだぞってなる。何なんだこの強い繋ぎ。関係性のオタクになる。

こういう流れ自体はアニクラでもちょいちょい合ったりするのだが、二次元コンテンツのライブではそんなに多くない印象がある。その理由は凄くシンプルで、同じ演者さんに複数曲を連続で歌わせるというのが、曲数バランスや演者さんへの負担の面であんまりやりづらいから(だと筆者は勝手に思っている)。のだが、そういうこともガンガンやってくるあたり、DJ文脈をできるだけ実現したいということを考えた上でのセットリストだったのでは無いかと思う。

ダンサーがライブの主役になる瞬間

自分としては結構驚きだったのが、ダンスのショーケースの扱いとダンサーさんの扱いが自分が知っているライブからは一段前に出てきたこと。

2021-10-31 22_41_48-開催概要 _ 電音部

引用元 https://denonbu.jp/1st_live/outline/

引用元URLを見ていただければ分かるとおり、各キャストの下にダンサーの方々が結構がっつりとスペースを使って詳解されている。また、振付師の方まで紹介されていることは正直そんなに見たことが無い。

また、ライブの中で各エリアのパフォーマンス前のOvertureでもダンサーと振付師が顔写真と名前付きで紹介されていて、これも今まで見たことが無かった。ただ、それ自体が悪いとか違和感があるとかでは無い。個人的には関わる人が分かるということ自体は好印象で、「あのやべぇ演出をやった人間は誰だ!」みたいに思うことは度々あったので、こういう風にライブの主役では無い方々が紹介されるってのは普通に嬉しいなと思った。

で、主役じゃないとか書いちゃっていたのだが、ダンサーが主役になる時間が今回のライブにはあった。それがショーケースの存在。各エリアのメンバーが一人一人ソロで歌い終わった後に、それまで踊っていたダンサーがショーケースで踊るという流れのセットリストだった。このショーケースの間もバチバチにノれる曲がかかっているのだが、それに合わせて踊るダンサーの方々がまぁ、控えめに言ってクソ格好いいのである。素晴らしい。楽曲の中でもめちゃくちゃ踊るとは思っていたのだが、ショーケースになってからは当然それだけで場を使うのだから、それ相応というか、「あ、歌っている人いないから本気出しちゃって良いっすよねw」的な強さがありビビり散らした。

そして、これも自分ははじめて見たのだが、男性ダンサーが起用されているのもびっくりであった(画像にもあるとおり)。これまで出ていなかったのはこう、面倒なことを言う方がいたからなんだろうと思うが、そういうことを言わせない位にパワフルなダンスでハチャメチャに格好が良かった。人間ってあんなに飛び跳ねた後に床にぺったんこになれるんだなってぐらいに動く。ヤバい。魅了されっぱなしで本当に素晴らしかったので、心の底から今後も続けてほしいと思う。

VTuberと人のキャストの共演

他で個人的に気にしていたのはVTuberキャストと他キャストの共演。

画像2

引用元 https://denonbu.jp/news/1849/

画面右にいるとおり、このIPにはキャストの一部がにじさんじのVTuber(本当はバーチャルライバーなんだけど、分かりやすさと以降で出てくる話との兼ね合いでここではVTuberとさせてください)。なので、そもそも演者さんたちとどうやって共演させるのか、同じ設備でどうやってライブをやるのかというのは気にしていた。また、VTuberが役をやっているときにどんな格好でステージに出てくるのかという部分も気にしていた。

答えとしては何のことは無いシンプルなものだった。ステージ中央のディスプレイにVTuberが登場しそこで踊って歌うという形。そして格好は各キャラクターのメイン衣装を着るという形。言われてみれば「そっか~そうだよな~」という形ではあるが、他で見たことが無かったのでシンプルになるほどなぁと思うなど。

これからはこういうながれでバーチャルな人も一緒にイベントをやることも増えていく予感がしているので、これがある種スタンダートになるのかも知れないなと思った。

人は強い音楽を聞くと強くなれます

結局ライブパフォーマンスはどうだったのか、という部分について一切書けていなかった。なんというか、自明なのでわざわざ書く必要も無い気もしているのだが、書いておくと、ぶったまげた。もうダメです僕は。そもそもでかい箱ででかい音で聞きまくっていた強い曲を聞くということ自体はクラブでの体験が最高であることを知っていたので、もう何が来ても絶対楽しいのは分かっていたんだけど、良かった。配信されている音源では感じられないものがあるんだなってことを再認識する時間だった。このご時世でこういう場を用意してくれる方々に本当に心から感謝したいです。最高でした。ありがとうございました。

画像3

自分はアザブエリア(画像参照)のオタクであの3名が好きでたまらないのだが、目の前にいるとそれだけでなんかヤバい脳内物質がたくさん湧いていたと思う。かわいいと格好いいの同居、キレッキレの振り、そして歌。歌よな~~~。

ほんと、ここからはオタクの反応しかできなくなるのだが、僕は黒鉄たま(左から2人目、CV:秋奈)が歌ういただきバベルという曲から本格的に電音部にハマった人間なので、現地で本人が歌うのが聞けてめちゃくちゃ嬉しかった。途中「飛び跳ねろ」って言われる部分があるのですが、会場がジャンプ禁止で控えめに言って拷問。でもそれがいい、それぐらいぶち上げてくれるのを期待していて、それをちゃんとやってくれた。幸せよ私は。秋奈さんの歌ずっと聞かせてくれ。頼む。

あとは白金煌(一番左、CV:小宮有紗)と灰島銀華(一番右、CV:澁谷梓希)の2名のMisty Loveは先述したとおり二人のすれ違いのしっとり目の質量が重い曲なのだが、聞いていてちょっと変な気持ちになっちゃったよね。え、そんな二人の気持ち吐露している場に自分みたいな汚いオタクがいていいの?みたいな。いや、お金払っているんだから見てもいいのかも知れないけどさ、本当に?みたいな。この二人の関係の話をもっとガンガンやってくれ、頼む。と思ったけどノベルを読んでいませんでした読みます。で、そういう与太話はいいのよ、さっきも書いたんだけど、あの最後の手を恋人つなぎするところさ、しかも目がほんと一瞬しか合ってないあの感じとか、なんなんほんと。止めていただきたい。呼吸が止まりそうだった。もっとやってくれ。幸せになってください。

終わりに お前らも早くこっちに来て頭を振れ

実はずっと頭振って腕振って立ってたせいでめちゃくちゃボロボロのまま自宅についた。20曲以上連続はいかんよほんと。でも心地良い。これでこそのライブ。そしてクラブですよほんと。めちゃくちゃ気持ちよい疲労感のまま爆睡できました。久々にこの感覚を味わえて本当に幸せでした。おかげさまで朝からめちゃくちゃ首が痛い等の症状が出ました。でも、本当に楽しい。1stライブからこんなに楽しいんだからこの後も楽しいに決まってんだよなぁ。ということで、電音部しらないでこの記事を読んでいる方がもしもいたら、是非一緒に追っかけましょう。そして2ndライブのアイドル狂戦士で「お前ら頭触れ~」って言われるところで頭振りまくりましょう。めちゃくちゃ気持ちいいぞ。

真面目な話、本当にライブ自体が電音部らしさ満載で新鮮で楽しかったし、このコンテンツを追いかけることは音楽を聴くことがメインで、それそのものが最高に楽しいIPなので興味ある方は是非電音部に首突っ込んでみてください。よろしくお願いします。

CD買わなくてもSpotifyなど各種サブスクサービスを使えばそれだけで楽曲が聴けるからまずは電音部で検索だ!CDを買うならベストアルバムが出ているからまずはそこからがオススメだけど、結局新曲はサブスクサービスで配信されるからまずはサブスクサービスに登録するのがお勧めだぞ!

書き終わったタイミングで配信された曲がすんげぇ~~~~ので全員聞いて下さい。聞け。やばいから今すぐ聞け。

この記事が参加している募集

投げてくれると嬉しい