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シャニマスなんか、大っ嫌い

2020-04-19 18_45_12-BLOG│THE IDOLM@STER OFFICIAL WEB _ バンダイナムコエンターテインメント公式サイト

シャニマスのイベントコミュが全開放されたとのことで最初から読み、ついおさっき薄桃色まで読み終わりました。ので、感想を書いていきます。トップ画像とタイトルに関しては、察してくれ。

結論

沼りました。もう抜け出せません。読んだつもりが刺された、摂取というより被弾、みたいなアレ。黛冬優子に出会ったとき、俺は彼女に負けたと思っていたが、実はシャニマスに負けていた。

コミュ全般について

総じて大好き。まず、自分はこの手のコミュで描いている要素は3つだと思ってる。

1、人間関係(アイドル対アイドル、アイドル対P)
2、アイドル本人
3、それ以外(一番適切な言い方は「ストーリー」「世界設定」なのかも)

最後雑すぎやろって言われそうだけど、こう書く以外の選択肢が浮かばなかった。ちなみにここに入るのはレンジでチンとか、サンタから無線とか、サマーミーツワンダーランドの最後とか、ハロウィンコミュ全般とか、そういうの。

今どきのソシャゲって大抵は1・2を描くのに全力を注いでいて3はそれの添え物になっている印象が強いが、シャニマスは1・2を描くために3をむちゃくちゃ凝っている印象がある。

レンジでチンは個人的にはその最たる例だと思う。ぎゅーってしているアイドルを見せるためにわざわざあのルールをぶっこんでくる辺りがいい意味で本当に節操ない。海コミュでトンビが出るのは甜花ちゃんにトンビの鳴き真似をさせたいから。こいつらアイドルの良さを描くためなら戦争すら躊躇わず仕掛けそうだと思うほど。だがそれがいい。それでいい。お前らが見たいのはアイドルのこういうところなんだろ?という声が聞こえてくるコミュ、大好き。そうだよ、俺が見たかったのはそういうのなんだよ!と、モニタに対してアニクラでDJが最高の選曲したときばりの「それ~~~~!!」を何度も叫んだ。

なんか3の話しかしていないので、1と2がおろそかに見えるかもしれないが、そんな事はない。全部見ていく中で1と2のせいで数え切れないほど泣いている。その辺りは以下で話す。

各ユニットについて

最初はイベントコミュごとに感想を書いていこうとしたが、結局のところイベントは各ユニットのストーリーの断片であるので、それぞれ単位でものを書くのは良くないのではないか?というオタク思考のもと、各ユニットそれぞれについて書くことにした。

イルミネーションスターズ

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3人がそれぞれを支え合っている、逆に言うと3人全員が揃わないと成り立たない危うさがあるユニット。アイマスでいうところの信号機トリオでありコンテンツの顔に当たる3人なので、他のユニットより王道よりの内容。年代相応の女の子アイドルが抱える問題や悩みを素直に丁寧に描いている。

のだが、(これはこのユニットだから、だと思うのだが)2つ目のコミュ(Catch the Shiny Tail)を見てすごく怖いと思ってしまった。真乃ちゃんの問題は「イルミネーションスターズの残りの二人がいる」から解決、みたいに描かれていたが、これは逆に言うと一人でも欠けたらこのユニットは終わりということでもあり、正直これで「解決!」みたいに描かれていたのをみてむちゃくちゃモヤモヤしたし、こんなガラス細工みたいなユニット見るの怖くて見てられん、とまで思ってしまった。あまりにもきれいなものを見ると壊れるのが怖くなるのだと変な感心をしてしまった。そしてこの感情は薄桃色で綺麗に回収されて死んだ。

そして、コミュ3つ目のstar n dew by meはフォロワーさんに勧められて【チエルアルコは流星の】八宮めぐる True Endを履修してから見たので死ぬほど泣いた。これに関しては後ほど別で節をつくって書く。

アンティーカ

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なにこのユニット、が第一感想。ゴシック系で華やかな見た目で~みたいなノリだと思ったら、5人それぞれの世界観が濃すぎて正直よくわからん。話し口調だけで一発で分かる面々が揃っている。全員英霊で召喚されて宝具使ったら間違いなく固有結界が発生する。それぞれのメンバーが濃密すぎるがゆえに、普通のアイドルものでありがちなユニットメンバー間のぶつかり合いとかそれを通した友情とかが逆に想像できない。というか、このユニットは「そういうの」をやるためのユニットじゃないんだと思う。

現にイベントコミュに関しては他のユニットが遭遇しているような大きな問題に関する描写が無い(と思っている)。人間として成長する描写もそれほどあるようには思えない。が、それでもこのメンバーが動いているだけでなんかワクワクしちゃうんだから恐ろしい。

直近2つのイベントである、「MAGIA L'Antica ~アンティーカの5つの魔法~」、「十五夜『おもちをつこう』」も、1話毎にメンバーそれぞれにスポットが当たる似たような構成のコミュなのに、それでも見ちゃえるんだから舌を巻く。個人的には十五夜コミュがお気に入りで、メンバーの個性とそれぞれなりの優しさが見えるのが本当によい。絵本を作っていくストーリーで描かれている内容それこそが絵本で描いているぐらい優しい世界になっていて、見ていて本当に心地よかった。

アルストロメリア

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最初の感想は「家族」。千雪さんがお母さんで、中のいい双子の姉妹が一緒にいる感じ。聖域とはこういうものを言うのだろうと思うほどに穏やかで見ているだけで癒やされる空気清浄機みたいなユニット。一番現実から離れたユニットに見える。逆のコナンくんみたい。要するに彼女たちがいるところでは犯罪は起きないし、花は咲き乱れるし、多分石油とか砂金とかが湧くんだと思う。

もちろん何らか問題が起きたりはしているのだが、それに対する解決法もまるで天使かと思うほど(バスで動物の真似しだすんですよ。この3人じゃなかったら見てられないぐらい痛いと思う)。KPTして行くところとか、天使がKPTをするとこういうことが起きるんだな、という謎の感動があった。

そんな3人がバラエティ番組を録る「完録、クエストロメリア!~サイコロ編~」は水曜どうでしょうを彷彿とさせる演出・SEがバンバン出てきてハチャメチャに楽しい。画像もそこから引っ張ってきたが、このノリはさすがに笑うしか無い。↑も先述した3、すなわちシャニマスの「アイドルのこういうところ見たいだろお前ら!」の例の一つ。毛布と銃のどちらかを選ばせる番組スタッフはどう考えてもどこかがおかしいが、それをやっているアイドルは見たいんだよなぁ。最高。

きっとこの3人がする仕事は毎度穏やかで、時々何かは起きるけど、きっと優しい解決法で解決していって、僕は見るたびに癒やされるんだな、そういうのを見せてくれるんだな、絶対にアルストロメリアだけは信じられるんだなって思ったが、上記は最近のコミュ「薄桃色にこんがらがって」でぐちゃぐちゃにされて感情が死に私はデスクトップに向かって嗚咽をあげ、桑山千雪さんを担当することになった。後ほど詳細を書く。

放課後クライマックスガールズ

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心に効くユニット。多分ガンにも効く。

まぁ大体のユニットは「一人も欠けちゃいけないんだ」みたいな雰囲気はあるし、それがイルミネーションスターズでは強いという話をしたが、このユニットはまた違う「一人も欠けちゃだめ」があると思う。年齢的にも精神的にも一番幼い果穂ちゃんを中心としてそれを残り4人がそれぞれのお姉さん像で助けていくという構造。5人それぞれ得意なことが違っていて、みんながみんなをリスペクトしているこの構造もまさしく、「一人も欠けちゃだめ」だと思うし、この5人から感じる無敵感は病みつきになる。

ユニットで描かれるコミュの内容がシャニマスの中でもいい意味で最も普通。すなわち人情に訴えかけるようなベタな内容。だがそれがこの個性豊かで仲がいい5人を通して描かれると最高の青春モノになるんだからほんと天才だなシャニマス。

一番最近のコミュである「階段の先の君へ」は、内容自体は本当に良い意味で普通。アイドル始めた頃からお世話になっていた商店街の会長さんからお仕事を依頼されるのだが、実は会長さんはお店を閉めて実家に帰ろうとしていて……という内容で、まぁ改めて書いても普通。だがそれを放クラの面々フィルターを通して見ると、まぁ泣く。てか泣いた。樹里ちゃんが自分の目標をちゃんと見つけてユニットのみんなに話し出す場面があるのだが、あの場面から感じる互いのリスペクトが本当にいい。おれもこういう仲間と一緒に仕事したいです。

ストレイライト

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一言で説明するとイルミネーションスターズ・オルタ。3人いるだけで危ういが3人じゃなければ絶対に成り立たないという、歪すぎるユニット。改めて文字列に起こしていてもわけわからんな。ただしそこが最高に良い。大好き。一番わかりやすいスクショを持ってきたが、何度見てもこの流れ最高すぎる。

アイドルに対して本気であり最強にかわいい猫かぶり冬優子と、本物の天才肌ですべてをなぎ倒すが、ついでになんか倒しても歯牙にもかけないあさひ、そしてそれについていく、が、実質的にはユニットの主柱になっている愛依という3人の組み合わせは本当に天才すぎる。

ユニット自体が入ってきたのが1年ぐらい前なので、コミュ自体の量もそれほど多くないし、自分は最新の「WorldEnd:BreakDown」はまだ見ていない。それでも自分の中でこの存在感を放っているのは、この3人が見ているだけで面白いからだと思う。冬優子とあさひが毎度ぶつかって解散芸しかけるぐらいにバチバチだったり(でも双方向じゃなくて一方通行なんだよな)、3人それぞれ出している素の範囲が違っていたり、メンバー同士のやり取りからステージ上でのやり取りまで、どのやり取りも他のユニットには無い味がある。セリフ一つとっても「あ、これは猫かぶるの忘れそうになっている冬優子!」ってなるの面白すぎるでしょ。

また、「素」を出すという意味では、この3人は実はある意味無敵で、一番アイドル同士が本音で殴り合えるユニットになっているというのもまた良い。多分ユニットとしてなにかにぶつかったときに一番解決力があるんじゃなかろうか。でも多分各個撃破なんだろうけど(協力をするユニットではないという意味)。そう考えると公安9課みたいだな。


特に破壊力が高かったやつ

あんまり強かったので個別にコミュの感想を書かせてください。

【チエルアルコは流星の】TrueEnd → star n dew by me

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フォロワーさんから事前に見てからコミュ見たほうがいいっすよ、と言われたので素直に従ったら破壊力が高すぎて燃え尽きたやつ。

【チエルアルコ~】に関しては以前からチエルアルコおじさんなる単語を爆誕させたやべーやつだということは知ってたのでそれなりに覚悟をしていましたし、そのかいあってか自分的には「むちゃくちゃ質がいいコミュ」止まりで、ちょっと泣くだけで済んだ。熱帯魚を用いた比喩と、そこから読み取れるめぐるの過去、今思っていること、そして「ねぐせ」がすごく効いて。

リリースしたころ、正直八宮めぐるというアイドルのことを全く全く理解しようとしなかった私は、本当に表面の「運動神経バツグンで部活の助っ人もやる元気で明るいかわいいハーフの女の子!」ぐらいしか見ていなかったのですが、このコミュのおかげで「なんで部活の助っ人たくさんやっているの」「ハーフで昔どんなことがあったの」みたいな部分がゴリゴリ明かされていて、お前は本当に何も理解できていません!0点です!と言われている気分で、でも最高すぎて落ち込んで、感情がバグった。

そしてそれを踏まえてからの「star n dew by me」ですよ。えぇ。もう。無理。

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端々からわかる、めぐるの中にある嫌われることに対する怯え、集団の中にいるためにしなければいけないと思っていること、その息苦しさ。

「チエルアルコ~」でプロデューサーが救いきれなかった、学校という場面で戻ってきてしまった、上記したようなめぐるの辛い部分を真乃が救う展開と、そこで救われためぐるの涙でもうボロボロ泣いた。「Catch the Shiny Tail」で描かれた「3人じゃなきゃだめ」とは形は違えど、それでもこの3人である必然性が強く描かれていて、本当に綺麗だった。てかこれ書きながらまたジーンとしているからだめだよ、めぐる……。めぐる………。


薄桃色にこんがらがって

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クリックするのが怖いと思ったコミュはこれが初めてだった。読んでいる途中で何度も止まってしまったし、何回も天上を見上げたし、なんならつらすぎて一度横になって休むぐらいにはキツかった。でも本当に最高のコミュ。この先シャニマスに対しての熱量が冷めきってしまっても、多分年に1回ぐらいこれ読むためにシャニマスにログインすると思う。

前述通り、私はアルストロメリアというユニットに対して現実離れした穏やかさを感じていたし、絶対にこのユニットのコミュは癒やしてくれる、大丈夫、という謎の信頼を感じていた。そんなユニットのコミュがこれだなんて、どうすればいいんだろう、俺。

アイドルのぶつかり合いが大好物だと思っていたが、このコミュを見た瞬間にぶち殺されるかと思い、今までどうしてそんな劇薬を平然と飲み干していたのだと自分を呪うほどだった。そう思うほどにこのコミュから感じる読んだものへの「殺意」は計り知れないものがある。

いい加減内容について言及しようと思うのだが、これは桑山千雪が一人のアイドルであることをみんなが思い出すためのコミュだ。今まであの3人を守るために表に出さなかった、というより、出す必要がなかったものを、自分のやりたいことと向き合って一つの結論を出す過程を見守るコミュなんだと思う。

千雪さんがやたら比喩を使いたがるのなんでだろうと思っていたが、『アプリコット』の見出しが似たような比喩表現になっていたのは本当にキた。自分の人格やセンスを作る原点になっていた雑誌のお仕事なら、思い入れだって当然強くて、それを優先させることを責められる人なんていないと思う。

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大人じゃない、なんて言ってるけど、私からしたらよっぽど大人だと思った。仮に大人じゃないとしても、彼女はアイドルだ。自分の感情と向き合って、その上で自分のやりたいことを貫こうとすることをアイドルがしちゃだめなんて言っちゃいけないと思う。今総選挙なのでちょっと別のアイマスの話をするが、シンデレラガールズ界隈ではアイドルのダイレクトマーケティングをするときに「意外な一面」とか「胸に秘めた熱い思い」とかいう枕詞を良くつかう。「薄桃色~」は桑山千雪の「意外な一面」とか「胸に秘めた熱い思い」とかをひたすらに煮込んでぶちまけたコミュだったと思う。要するに自分にとってはこういうアイドルの話は大好物で、すごく嬉しいと思った。

でも、それでもやっぱり、アルストロメリアの3人が素直になりきれないところに、河原のあのシーン。壊れそうなユニットがまたくっつくところなんだろうが、

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キツすぎて天上を見上げた。ちょっと呼吸ができなくなった。大マジで泣いてしまい、嗚咽が止まらなかった。

本音で言い合う絵面はアルストロメリアには似合わないとは思うんだけど、だからってそんなことするのかよ……。何なら普通に言い合うよりも残酷にすら思える。

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ここの声が本当に……。アルストロメリアなんか、大っ嫌いなんだって思っているのがよく分かる声で。そう思っていても、どんなに嫌いでも、やっぱり負けられない、捨てられないものが千雪さんの中にはあって、それを勝ち取りに行くっていうのが、とても美しいものに見えた。あぁ、俺が好きなアイマスってこういうのだったんだなって改めて思った。こんなにかっこいいアイドル、見られないよ。

このコミュ全部見終わったあとに聞いたBloomy!がぶっ刺さって脳がおかしくなるかと思いました。


最後に

シャニマス、大好きです。

イベントコミュ全開放しているっていうから読んでみたら完全に肩まで浸かってしまいました。本当にありがとうございました。でも、本当に幸せな時間でした。どのコミュも読ませるものばかりで、そして時系列順に追えば追うほど涙腺の破壊力が高くなり続けていくのでしんどさも倍増でした。みんなが狂っていくのもよくわかります。こんなの読んだら狂うしか無いやんけ。

以前↑みたいなツイートしましたが、だいたいこれが全部です。こんな面白いものを見ていないのはもったいないです。ぜひ一緒に沼に浸かりましょう。

千雪さん……冬優子……いっしょに頑張っていこうな……。




投げてくれると嬉しい