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フランスパンと、世界塔と赤ワイン。

早朝から暑くて、窓をしめてクーラーをつけた。暑さで早く目覚めてしまったので、朝御飯のことを考える。近所のパン屋さんのコチュウはもうオープンしている。いつも通りコチュウへ行こうかと思うも、こんなに晴れている土曜日の朝というのも久しぶりな気がして、少し遠いけど、散歩がてら歩いてちがうパン屋さんへ行くことを決めた。

sonkaというパン屋へ行くことを決めた。南阿佐ヶ谷から更に南に下った五日市街道沿いにあるパン屋さん。
以前、パン屋さんの話をしたときにsonkaを勧めてくれた方がいた。その方が、sonkaのハムとカマンベールチーズのサンドイッチを勧めてくれた。ぼくは昨年の秋頃に一度sonkaを訪れたことがあったんだけど、サンドイッチは食べていなかった。このお店の看板商品であるフランスパンと、あんバターなんかを買って食べたことがあった。そのときサンドイッチは売り切れていたか、昨年一時期サンドイッチの販売を停止していたっぽいので、そのときだったのかもしれない。
ぼくのアパートから歩いてお店の前まで行くと既に3組ほど並んでいた、さすが人気店。並んでお店に入ることができたのが09:55くらい。サンドイッチの販売は10:00からと貼り紙がしてあったので、もう一度並び直さないとかあとかおもいつつ、フランスパン、あんバター他を注文したあとサンドイッチの話をしたら、もう10:00になったんで大丈夫ですよ、と店員さん。よかった。ハムとカマンベールチーズのサンドイッチを注文した。
店内はカウンターとテーブルがあったから、以前はイートインもできたはずだけれども、こんな時期なのでイートインはやっていなさそうだった。
5分程待ってサンドイッチが完成して、他のパンもひとまとめにして持ち帰った。

10:00過ぎにはもう太陽が夏への準備として肩慣らしをしているかの如く、けっこうな日差しだった。道すがら、下水道の工事をしていて、コーンで立ち入りを塞がれた為細くなった道を歩く。なんとなく、子どもの頃の夏休みの朝を思い出した。下水道の工事をしている人たちと細くなった道が、子どもの頃の夏休みの朝の記憶を結ばせた。なぜそんなことが起きたのかぼくにもわからない。

とにかく今日の朝は、いい天気だった。

コンビニで500mlの缶のコカコーラを買い、冷えたグラスに氷を入れて、ストローでかき回して準備完了。サンドイッチを頬張り、キンキンに冷えたコカコーラをグッと流し込む。完璧な朝だ。サンドイッチ、美味しかった。フランスパンに挟まれたハムとチーズ、最高だった。

twitterを眺めていたら、フリッパーズ・ギターの3枚目のオリジナルアルバムにしてラストアルバムの『ヘッド博士の世界塔』がリリースされたのが1991年7月10日らしく、今日が丸30周年記念日とのことだった。そんなことを知ってしまったら聴きたくなり、久しぶりに針を落とした。

ぼくは後追いもいいところで、このアルバムをはじめて聴いたのが2015年の冬だった。
“ほんとのことを知りたいだけなのに 夏休みはもう終わり”
夏休みの朝のように感じたパン屋さんからの帰り道と勝手に繋がった!と思ってしまった、何も繋がってはいないけども。このアルバム、素晴らしすぎて、「世界塔よ永遠に」まで聴くと最初の「ドルフィン・ソング」をまたもう一度聴きたくなってしまう。ずっと聴いていたいアルバム。

夜はサイゼリヤで一杯飲んできた。サイゼリヤの赤ワインが飲みたくて。

いい休日だった。明日は雨か。

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