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先輩の卒業と担当引継ぎ

広告部で2つ上のT先輩(新卒採用)が会社を卒業することになり、彼が担当していたミュージック・スクールの担当営業を引き継いだ。プロドラマーを目指す先輩は、かつてKANのバンドメイトだったそうで、「あいつの留守電メッセージはすごく長くて面白いから聞かせてやるよ」と、部署電話をオンフックにしてスピーカーで聞かせてくれたりした(確かに長かったw)。同僚がローランドのコンテストに応募する曲をレコーディングすることになり、池尻大橋か三軒茶屋だったか、スタジオまで先輩が運転する車に乗せてもらったのも懐かしい想い出だ。社内の先輩、同期とYesのカバーバンド「Qui」でライブ演奏した時は、T先輩がドラムを担当してくれた。阪神ファンで声が大きく、おもろい先輩は、今やプロドラマーとして長く活躍されている。

本文と関係のない写真ですが、
T先輩が好きそうな格言なので載せておきます(笑)

先輩に限らず、音楽専門出版社だけあって、プロとして活動していた人や、プロを目指している人もがけっこう在籍していた。引き継いだミュージック・スクールの現場では、プロを目指し頑張る生徒さんの姿を拝見していたが、なによるビデオ業界の営業専任から、音楽業界の仕事に多少なりとも関われるようになったことがうれしかった。だが、同時に音楽業界の仕事の厳しさも教わった。著名なプロが経営するミュージック・スクールがあったが、経営状態はいろいろで、広告の集金回収に苦労する場面も少なからずあった。苦労も少なくはなかったが、クライアントの担当者からいろいろな話を聞くのは楽しかった。相変わらずの話を聞く好き人間だったが、そうしているうちに仲良しになった学校の方に、ご自身の結婚式に招待されたりもした。

「Music School Guide」には現役生徒にリサーチした
さまざまな統計資料も掲載されていた
(コピーライトはタイトル画像含む)

Copyright Rittor Music Inc,

職種は変わらず広告営業だったが、音楽雑誌に付録として挟み込むミュージック・スクール・ガイドを通して、編集仕事のイロハを垣間見れたことは、編集部異動後の役にも立った。後に大好きになるミュージシャンのライブを間近で見る機会をくれたのもこの仕事だが、それについては別の機会に書きたいと思う。

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