なれそめ#2__もしかして
まだメッセージのやり取りをして一夜明けたばかりだけどLINEを交換することを決めた私。その彼のことはメガネ君と呼ぶことにします。(私はメガネ男子がとてもタイプ。逃げ恥の源さんやモテキの森山未来とかムフフ)メガネ君のLINEのIDを検索して、あることに気が付くのです……
あれ、メガネ君…
小中の同級生じゃね???
フルネームが一致。ふあっ!!
思い浮かんだのはクラスいち、いや学年イチに無口な小中の同級生。
その子は確か小学2年生の時に引っ越してきたんだけど残りの学生生活誰とも仲良く話しているのを見たことがなかった。誰とも話さなすぎて正直誰よりも目立っていた。中学を卒業してから先は全然知らなかったけど、あの子は高校でも大人しいままなのかな、それとも友達ができたのかな、とか密かに一度は思ったことがあった。けれど、社会人になってから「あの子、今は明るくなってるらしいよ」って地元の誰から聞いたことがあった気がする。まさか。
もう一回アプリの写真を恐る恐る見る。
うわーーー絶対そうやん!なんで気づかなかったんや〜〜〜メガネも小学生の時からつけてたよ!!
メガネ君は私のこと気づいてないよね…?これ、どうしよう…。とりあえずやりとりはしてみたい。だって無口だったメガネ君がどんな仕事をしてるのかとか、今の状況だけでも気になる。でも私が小中の同級生だと知られたら切られるかもしれない。
私はフルネームで登録していたLINEの名前を平仮名の名前に変えた。(私:ちーずの名前が〝千尋〟とするなら〝ちひろ〟)私は平静を装ってメガネ君とLINEの友達になる。
「ありがとうございます😊よろしくお願いします〜!
〇〇県にお住まいなんですね!親近感湧きました😊」
絶対そうだ〜〜〜 いや、同い年の表示だけどもしかしたら早生まれとかで学年が違うかもしれないし。まだ一応疑う。
「そうなんですね!今年、私は26になる年なんですが学年違いますかね〜?」
うわ〜〜同い年は確定すぎる…。
誰か、同級生よ、聞いてくれ〜〜!いや、なんかお互い恥ずかしいしまだ言いたくないよ。動揺する気持ちを抑えつつまたアプリのプロフィールを眺める。身長、雰囲気、いいなと思ったからマッチしたんだよな…。あれ?何気に趣味かぶってるぞ。この音楽も、この音楽も!ゲームのことだって色々話せそう。元カレとは合わなかった趣味がかぶって内心ワクワクしてる私がいるのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?