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人生、前に進んでいる感覚が欲しいだけ


歯列矯正を始めたのはただ歯並びを良くしたかったからだけじゃない。
時間が経過することに意味が欲しかったからだ。



学生時代は毎年変化がある。小学生から中学生へ。2年生になり3年生になる。習う授業が変わり、やるべきことも変わっていく。

社会人になるとどうだろうか。
社会人になっても毎年変化がある人もいるだろう。だけど、部署移動もない人員の変動もない、そんな変化の少ない職場に慣れたら…?

歳を重ねることに何の意味もなくなってしまった社会人7年目の私。

25歳で歯列矯正を始めた時、
「あ、これが生きる意味になる」
と本気で思った。

大人になってからの歯科矯正。私の場合は歯を4本抜き、出っ歯を毎月の調整で引っ込めていく。
毎月、強制的な変化がある。

それが生きて歳を重ねていくことを肯定してくれた。


そんな矯正も3年目。今年、終わろうとしている。

これから何の変化を頼りに生きていこう。自分で変化を起こさなければ何も起きない。仕事の経験は増えても業務内容はさほど変わらずルーティン作業。平日は疲れて家に帰ると頭を動かすことは面倒でYouTubeを流して、、寝る。そんな毎日だ。

今年29歳。同級生のインスタを開けば、会社をやめ起業に奮闘する様子、子供が産まれ育児をする様子、色々な環境の変化の様子が流れてくる。

「いいな」

“いいな”と思った。羨ましいと思った。
あれ? 私も起業がしたいのだろうか?今すぐ子供が欲しいのだろうか?

私は何も変わらない今の毎日が嫌なだけなんじゃないか。

結局、人生、前に進んでいる感覚が欲しいんだなと思った。



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