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私が引っ越しで求めたもの

住んで3年になるトダビューハイツに空きが出て、入居者募集中と聞いて、なんとなく私のトダビューライフを振り返ってみたくなった。
振り返ったら幸せ感増しました。笑
そんな素敵な物件です、トダビューハイツ♪

トダビューハイツとの出会い

3年前、約4年住んだ福島県から東京に移るとき、私もまさに物件ファンさん経由でトダビューハイツと出会った。
2011年に離婚したとき、相談したり叱ってもらえたりするコミュニティの一員だったら結果は違ったのかも、という実感が残っていた。
福島県では「コミュニティ支援」という仕事をしていて、人と人とのつながりが人を支えることを毎日実感していた。
だからもう、単に寝に帰るだけの1人暮らしにはある意味危機感を持っていたように思う。
そんなときに大家さんに直接内覧を申し込めるこの物件に、強く針が揺れたのだと思う。

大家女子ビューちゃんとの心地よい距離感

入居前に「ふすま紙とトイレの床を無料でリフォームサービス」の相談もできて、カーテンやソファの色や柄に合う壁紙を一緒に選んでもらったり、近所のおススメのお店たちを案内してくれたり、これはホテルでいうところのコンシェルジュさんだな、ありがたいなと思う新しい生活のスタートだった。
入居の日にご挨拶はもちろんしたけれど、その後はいわゆる大家さんと入居者としての必要事項のメッセージのやりとりがしばらく続いて、「お茶でもどうですか?」と誘ってもらうまで、意外にも半年くらいの間があった。
基本スタンスは今も変わらない、この程よい距離感なのだ。

お花見やまちあるきでつながるご近所友だち

入居から1年経った頃にお花見に誘われた。
日暮里舎人ライナーの熊野前駅で待ち合わせたのは私たちの他4人。
通勤に使うだけの駅だったのに、ここで友だちと待ち合わせることができるんだと、ひそかにうれしかった。笑
実は桜はほとんど散ってしまったタイミングだったけれど、尾久の原公園には屋台も出ていて多くの人がたのしんでいた。
6人で食べ飲みしゃべっていた私たちだったけれど、ビューちゃんたちの顔見知りのご近所さんがちらほらいらして、わいわい写真を撮った。

ご近所ネットワーク

まちあるきに誘ってもらったこともあって、一人だとあまり行く機会がない味のある喫茶店に入ったり、最初に二人でお茶を飲んだお店に寄って、お菓子を買って帰ったり。
ビューちゃんを通じて、人とまちと、少しずつ知り合える実感があって有難い。

想像建築とtalkARAKAWA

お花見から約1年後には、ビューちゃんが主催する想像建築のイベント「プレオープン!『ミニ路地裏マルシェ&トーク vol.0』」に声をかけてもらった。「自分がおばあちゃんになったときに嘆くようなまちになってたら嫌。今できることをしたい!」そんな素敵な思いの活動に、二つ返事でOKして、どうしてトダビューハイツで暮らすことになったか、暮らして1年どうだったかについてお話しする機会をいただいた。
それがまた私のご近所コミュニティを広げてくれた。ありがたい。
お花見でもご一緒し、このトークイベントでもご一緒したK氏主催の「talk ARAKAWA vol.3」にも関わらせていただき、少しずつ、完全にこのまちは「寝に帰るだけ」の場所ではなくなっていっている。

住んで3年が経ち、私がいただいたもの

2019年は東京にも大きな台風が来て、そのうちの1回は人生で初めて(沖縄に住んでいるときにも未体験)窓ガラスにガムテープを貼った。各地で災害が相次ぎ、トダビューハイツの近くにも隅田川(荒川じゃない!)が流れていて、「避難勧告や避難指示が出るのかなぁ」と、一人暮らしならではの不安感漂う夜だった。その夜のことを私は以前こう書いた。

離れたところに住んでいる人とつながっていることは、心の支えにはなるが、いざ避難やライフライン寸断となったときにはあまり効力はない。しかしご近所につながりがあることで、「いざとなったら声かけられる」そう思える顔の見えるつながりが、手が届くところにあることは心強かった。

ここに暮らす心強さ、みたいなものが確かにあって、これがきっと入居時に私が求めたものなのだろうなと、今は思う。
2019年12月には再び想像建築のイベント「空き地マルシェ」に、なんと「あだにーさん出店しませんか?」と声を掛けられ、私に出せる店なんてあったっけ…あ!「キャリアカウンセリングでもいい?」とダメもとで聞いたらなんとOK。笑。
場所とイベントの性質上、ガチなカウンセリングはできないので「ライトなキャリアカウンセリング」として屋号も一生懸命考えて「たかこのへや」をオープンした。ご利用くださった方は4人だったけれど、みなさんが次の一歩を見つけるサポートの手応えはあって、「これ仕事にしないの?」と言ってくださる方もいて、新たなチャレンジができてよかったなとうれしかった。
長く住まわれている方が多いトダビューハイツに、新しい住人さんがいらっしゃることで、また新しい何かがあるのかな。大家でも管理人でもないのにこんな気持ちになれるって、不思議だけれど幸せだ。

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