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どんなつながりが安心の素か

コロナ禍2度目の緊急事態宣言が出された。漠然とした不安を感じる中でこのtweetが目に留まった。私は不安は感じるものの「それでも大丈夫」と思える。その理由は大家のエミさんとの関係に因るところが大きいなと改めて感じた。

何が不安なのか

今はまだ大丈夫だが、この先新型コロナの感染拡大が収まらず、収入源が絶たれたとしたら、私もトダビューハイツの家賃を払えない日がやってくるかもしれない。そんな日がやってきたとしても、というかやってくる前に収入が絶たれた時点で相談できる関係を、エミさんが作ってくれている。だから収入が絶たれる可能性だけが今のところは不安材料。もしこういう関係性がなかったら、仕事を失うことも不安、家賃を払えないことを伝えられないことも不安、黙って滞納してどうしたらよいかわからなくなりそうなことも不安で、いっぱいいっぱいだったろう。不安が少なくて済むのは、エネルギーを集中できてありがたい。

家賃を滞納するとどんなサイクルが狂うのか想像できるか

件のtweetにはこう書いてある。

大家さんや水道光熱費への支払いも滞ったり、本来早めに振り込めるはずの業務委託費もギリギリになっちゃったりする。

滞納したら単に大家さんの収入が減るから困る、というわけではない。大家さんも物件維持のために日々様々な仕事をしている。このtweetはシェアハウスについてなので、家賃や水道光熱費を管理人が支払うフローがあって、そこに支障を来す。集合住宅の場合、言ってみればみんなで少しずつ資源を出し合って住まいを維持していて、住人の家賃や共益費管理費の支払いが前提となっている以上、支払えないのは自分だけの問題ではない。それを想像できていると、早めに相談しなきゃとなって、黙って滞納とはなりにくいのではないか。

みんなで維持していると思えるか

正直な話、私はトダビューハイツが8件目の賃貸物件だが、過去1件を除いてそう思えていたことはない。過去の1件は、友人のお兄さん所有のマンションで、直接ではないがそういうつながりがあったから。顔の見える関係の有無がそう思える鍵なのだとやっぱり思う。私のトダビューライフは、エミさんに誘ってもらったご近所コミュニティのあれこれ(去年はエミさんのイベントのお手伝いもさせてもらった)、昨年新しく入居した住人さんの歓迎ご飯(その後ご近所友の1人てるちゃんも掛け声のもと下町らしくもんじゃ会もした)、コロナ禍に一緒にお弁当を買いに行くエミさんとのお散歩、他の住人さんの酔っぱらい事件などなど、共有体験が日々増えていくので、エミさん自ら「おっちゃん物件」と呼ぶこのマンションを、大切に思うようになるのは必然ではなかろうか。


気持ちよい関係を保つ努力ができるか

tweetではこんな本音がつぶやかれている。

一週間くらいなら、滞納の連絡はなるべくしたくなくて。

家賃に限らず、期限に間に合っていないものの催促ってエネルギーが要る。できればやりたくない。間に合いそうにないと気づいたら事前に相談するとか、うっかり忘れは誰にでも起こることなのでリマインドの仕組みを作っておくとか、その関係を気まずくさせない努力は双方でできる。その努力をしたいと思える物件に住めている幸せを、やっぱり感じるわけだが、世の中の不動産事業がみーんなこうあったら、いや不動産だけじゃないけども、みんなもっとハッピーな気がする。

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