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凡人フリーライターが出版社を作った理由
5歳からの夢は「物書きになって、本を出すこと」。
副業やリモートワークが当たり前になり、簡単にライターになれる時代だけど、10年前はそうでもなく、しかも私はどうしようもなく凡人で、何度転職してもライターになれなかった。書き手として認めてもらえない、ただの雑用係。
でも、1年前に星天出版を立ち上げ、今年3冊の本を出した。約170万人の登録者数を持つ人気YouTuber・てんちむさんとの共著すら出せ
「やる気ないなら辞めろ」と怒鳴られ、会社辞めたら人生変わった
「好きなことを!仕事にしました!!」
と言えば美しいサクセスストーリーだが、その裏には普通に挫折があったりする。
私の場合は「会社員は向いていないから私は出世しない」という確固たるあきらめと「行動しているのに会社に評価されなくてむかつく」という単純な怒りがあった。
私は書くのが好きな文筆家だ。ライターとして記事を書いたり、作家として自分の本を書いたり、ブックライターとして人の本を書いたり、コピー
やる前に「やる意味」を考えてしまうあなたへ
効率重視、コスパ重視の昨今、「これって意味あんのかな?」と自問自答する人は多いと思う。私もしょっちゅう考えては立ち止まる。
自意識過剰なむっつりナルシストゆえに、仕事においても「私がやる意味」を常に考える。風吹けば飛ぶペラペラの新卒時代から「これ、私がやる意味ある?」と考えては首をかしげていた。
タイムマシンに飛び乗って当時の私の頭をパコーンと叩きたいが、残念ながらタイムマシンはまだ開発されて
社会不適合で会社やめすぎな私が、書く仕事だけは続けられる切実な理由
自意識過剰な自己愛にまみれ、ろくに能力もないうちから「私は特別だから何者かになれる」と盲信していた私は、社会不適合……というか会社不適合だった。平凡な今の自分に満足できず、自分が思い描く「本当の私」に執着して特別になりたがる人間が、会社員に向いているわけがない。新卒の22歳から25歳までの4年間は1年ごとに転職したが、どの会社も続かなかったし、私より先に上司が音を上げた。
1社目「お前、辞めたほ
自己紹介します(プロフィール・経歴・実績)
はじめまして、文筆家の秋カヲリです!
自己紹介がてら、経歴とお仕事のハイライトをまとめました。
秋 カヲリ(あき・かをり)
1990年生まれ。茨城県出身、都内在住。東京女子大学卒。パンセクシャルで、一児の母。発達障害とパーソナリティ障害のグレーゾーンで、メンヘラになったり隠れコミュ障になったり忙しい。
感情の波が激しいが自意識過剰なため、初期段階では「めんどくさい奴」と思われないように明るい活発
78億7500万の公式を作っても、多様性は生まれない。
「俺、実はこっちの人間なんだよ」
彼は片手で拝むようなポーズをして告白した。私は1回瞬きし、深く納得した。
■
代官山イケメンとでも称したくなる爽やかさが際立つ彼には、長らく彼女がいなかった。
いかにもモテそうなアラサー男性に何年も彼女がいないのは違和感があり、恋愛に興味がないのだろうと思っていたのだが、いろいろ聞いてみると「結婚はしたい、子どもも好きだからいつかは欲しい」と答えたので、私は
はたらいて、愛したい。
ある日、ぷつんと糸が切れてしまった。
―こんなになってまで、わたし、何ではたらいているんだっけ?
洗面所の鏡に映るうつろな自分に問いかける。
私の目はうつろなままで、沈黙を貫いている。遠くから泣き声が聞こえる。
■
営業先に向かう大江戸線に飛び乗り、窓に反射する自分と目が合った。
コンシーラーで隠しきれないクマ、ファンデーションが浮いた肌。
老け込んだ自分の姿に愕然とする。
バッグの中で
SNS時代だって、数字より言葉がうれしいよ
最近、noteの登録者数がじわじわ増えていてうれしい。一気にバズって伸びるような勢いはないけど、それでも、いやだからこそ、+1の積み重ねの一つひとつが愛おしい。
フォロワーの数字が増えることより、実際にフォローしてくれた、その行動がうれしい。もちろん伸びていく数字もうれしいけど、人の心を動かして、行動につながった瞬間が一番うれしい。
昔はバズりたくてしょうがなかった。でもバズらなくて、バズるの
才能のない凡人がはたらく意味はなんだろう
ライターとして独立してから5年、ずっと嘘をついていた。
いつも自分のことについて書く記事は「少しでも良く見せたい」という邪念が働き、どこかしらカッコつけていた。だってフリーランスだし、仕事につながるように箔つけなきゃと思って。
でも本当は、そういうドヤ顔の文章もキャラクターも好きじゃないし、我ながら「お前は何様だ」と胸焼けする。
だから今日は、初めてカッコ悪い話を書く。
学生時代から「書くの