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未開の議場2023、note、はじめます。


こんにちは。

萩島商店街青年部、ハマカワフミエです。

このたび、萩島商店街青年部では、noteを始めることになりました。

記念すべき?第一回となる今回は、

我々「萩島商店街青年部」とはなんぞや、というところを、

この集団の生い立ちからなぞる形で、ご紹介いたします。



萩島商店街青年部とは、

「未開の議場2023」を上演するために集まった、俳優の集団です。

そういう商店街がどこかにあるわけでは、ありません。



それは2020年3月29日のこと。

新型コロナウイルスの蔓延に伴い、演劇界に公演自粛の波が押し寄せる中、カムヰヤッセン主宰、北川大輔が「未開の議場をオンラインで有志の役者さんでできたりしないかしら。。。難しいかなー。」とつぶやきました。

そのつぶやきはあれよあれよと波紋を広げ、


「めっちゃやりたいです!」

「出たいです!大好きな作品でした。」

「どうです?僕。」

「私、合う役ある?」


といった具合で、図らずも暇を持て余すことになってしまった俳優たちが続々と名乗りをあげはじめました。


そして、4月1日。

北川氏がTwitterにて、

「【やります!】稽古から本番まで、全てオンラインで上演します。よかったら是非ご覧いただけますと!」

と、「未開の議場オンライン版」の発足を宣言。


4月17日から19日、YouTube Live上で「未開の議場オンライン版」は計3回、上演(生配信)されました。

Zoomを利用した、この長編の会議劇は、

最大同時視聴者数500名超え、

延べ再生人数4400名超え、という我々の想像を超えた数のお客様にご視聴いただきました。


そして、「英語の字幕をつければ遠い国や地域でステイホーム中の方々にも届けられるのではないか」という声がどこからともなく上がり、その後わずか一週間で、脚本の英訳が完成。

5月1日から2日にかけて計3回、ヨーロッパ圏、アジア・オセアニア圏、南北アメリカ圏の各時間帯に合わせた時刻で、「英語字幕版」として再び上演(生配信)。

アーカイブを含む総再生回数は、5月2日時点で1万回を超えました。



この公演、当然打ち上げもオンライン。

缶ビールやチューハイを片手にワイワイと語らうその中で、


「この作品、いつかこのメンバーで、絶対劇場でやりたいね」


と、誰もが口にしていました。

会いたくても会えない、劇場の幕が開かない中で上演したオンライン作品。

元は劇場公演で上演された作品であることも相まって、オンライン作品だから劇場でやるのは難しいなんてことはない、とみんな解っていた分、「いつか、劇場で」は、参加メンバーの共通の夢、のようになっていました。


それから、およそ3年。


当時の参加者の中には、演劇から離れたメンバーも出ました。

そもそもオンラインだから出演できていた、というメンバーもいました。

全員が揃うことは叶いませんでしたが、オーディションを経て、

演劇への深い愛情と実力を兼ね備えた、素敵な新しい仲間に出会うことが出来ました。


そして、「未開の議場オンライン版」に端を発したこの作品は、

創作過程をお客様と共有し、共に創る、俳優主導のプロジェクト、

「未開の議場2023」へと姿を変えて、この秋、劇場で幕を開けます。



脚本・演出をオンライン版で務めた北川大輔は、英語字幕版の千秋楽後、自身のnoteにこう綴りました。


どれだけ私たちの生活が奪われようとも、演劇をやりたい、観たいと思っている心まで、このウィルスが奪うことは難しいです。もちろん一時的に倒れてしまう方もいるでしょう。それでも、きっと必ずやまた立ち上がることができると、今回のこの創作を経て信じることができました。
私は、できるだけこの状況の中で立ち上がる数々のなにかを、面白がれるようなマインドでいたいと思います。重箱の隅を豪快に突くまで観ていただいた、あなたにまで届きますように。

みなさま、今度はどこかの「劇場で」お目にかかれますと。

「オンラインで、何かを作った話」


みなさま、今度は、2023年10月31日から11月5日、

北とぴあ、ペガサスホールにて、お目にかかれます。

やっと、劇場で、皆様に会えます。


どうぞ、お楽しみに。

私たちも、楽しみにしています。


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