汚してはいけないもの
触れないもの
さして綺麗好きなわけでもないにも関わらず、昔から私には触れないものがいくつかありました。
代表格は、ファストフード店のゴミ箱に付いているパカパカと開閉する蓋。そう、あの押し込みながら開けて捨てるタイプの蓋です。
あれ、絶対に人の食べかすとかソースとかが蓋につく構造だと思いませんか?それをまた手で押しあけたら、手にケチャップなどがついて汚いじゃないですか(笑)
なので、私は手で触らないようにトレーを使って押しあけてゴミを突っ込もうとするのですが、中途半端な入れ方になって、結構な確率で上手くはいかず、入りきらなかったストローの袋などが、地面に儚く落ちていきます。ゴミ箱周りのベタベタな床に落ちたものを触ることも勿論できなかった学生時代の私は、そのまま「店員さん、ごめんなさい!」と心でつぶやきながら店を出たりしてました。本当に申し訳ございません。
気づいたこと
時は経ち、子どもが産まれ、おむつ替えをするようになって、新たな発見がありました。
それは、「手は洗えばキレイになる」ということです。
便がついても洗えば全く問題ないことを体感して学んだのです。
今更!?と思われるかも知れませんが、何故だか私は本当に理解できていなかったのです。
それからはファストフード店のゴミがストレスなく捨てられるようになりました。手が使えるようになり、ゴミが上手く入れられるようになりました。もしストローの袋が床に落ちていたら、(自分のものでなくても)拾ってゴミ箱に投じることも余裕です。汚れたら洗えばいいんだもん(笑)
店員さんに後ろめたい気持ちで逃げるように店を出ていた私が、むしろ誇らしい気持ちで堂々と店を出られるようになりました。
大切にしたいこと
過去の自分がしていたのは、「手」を汚さずに「心」を汚す行為でした。でも本当に大切にすべきなのは「心」のほう。手は洗えばキレイになりますが、心という目に見えないものを洗うのは大変です。これからも自分で自分の心を汚さない行動を大切にして生きていきたいと思います。
※ちなみにこうすると手を触れずに捨てやすいそうです!
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